本田技研工業(株)は、クラス唯一のメットイン機能をもつフルサイズボディの原付ロードスポーツバイク「ホンダ NS-1」に、400ccクラスの人気車「RVF」イメージのカラーリングとデュアルヘッドライトを採用し、よりスポーティで精悍な外観とするとともに出力特性を変更し、2月23日より発売する。
このNS-1は、'91年2月に発売以来、フルフェイスヘルメット※はもとより日常使用の小荷物の収納にも便利なセンタートランク(メットインスペース)を内蔵するなど、原付スポーツバイクの使い勝手を大幅に向上させた機能・装備で、若者を中心に大好評を得ているモデルである。
今回、上部カウリング(風防)に迫力あるデザインのデュアルヘッドライトを組み合わせて装備するとともに、細部の変更により出力特性を向上させ、よりスポーティな走り味としている。
販売計画台数(国内・年間)
12,000台
メーカー希望小売価格
299,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は8,000円高、沖縄は5,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、定評の水冷・2サイクル・単気筒を搭載し、今回新たにDC-CDI点火方式や新設計パルサーを採用することにより、より力強い火花特性と正確な点火時期を実現。さらに、インテークチャンバーの新設やリードバルブの形状変更をすることなどにより、出力特性を一段と向上させ、低回転域から高回転域まで扱い易くスポーティな走り味が楽しめるとともに、日常での使い勝手をも向上させている。
フレームは、剛性感としなやかさをあわせもつツインチューブのダイヤモンド式で、余裕ある乗車姿勢がとれる大柄ボディサイズ(全長:1,905mm)としながらも、徹底した軽量、スリム化を図り乾燥重量は92kgとしている。
足廻りは、前・後輪に軽量でスポーティなデザインの大径6本スポークホイールと、チューブレスタイヤ(前:90/80-17 46P、後:100/80-17 52P)を装備し、制動フィーリングに優れた前・後油圧式ディスクブレーキとあいまって軽快な走り味を発揮させている。
外観は、大型アッパーカウルと、デュアルヘッドライト(クリプトンバルブ:12V18W×2)の採用により、RVFイメージのカラーリングとあいまって50ccながらも堂々とした迫力あるモデルとなっている。車体色は、「ロスホワイト」の他に、引き締まったイメージの「ブラック」を設定し、ユーザーの好みに幅広く応えられるものとしている。
※センタートランクには、オフロードタイプなど一部の特殊な形状のヘルメットは入らない場合がある。
主要諸元
通称名 | NS-1 | |
車名・型式 | ホンダ A-AC12 | |
全長×全幅×全高 (m) | 1.905×0.670×1.080 | |
軸距 (m) | 1.295 | |
最低地上高 (m) | 0.13 | |
シート高 (m) | 0.752 | |
車両重量/乾燥重量 (kg) | 101/92 | |
乗車定員 (人) | 1 | |
燃料消費率(km/L) 30km/h定地走行テスト値 |
55.3 | |
最小回転半径 (m) | 2.7 | |
エンジン型式 | AC08E(水冷・2サイクル・単気筒) | |
総排気量 (cm3) | 49 | |
内径×行程 (mm) | 39.0×41.4 | |
圧縮比 | 7.2 | |
最高出力 (PS/rpm) | 7.2/10,000 | |
最大トルク (kgm/rpm) | 0.65/7,500 | |
キャブレター型式 | PF72 | |
始動方式 | キック式 | |
点火装置形式 | CDI式 バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 分離潤滑式 | |
潤滑油容量 (L) | 1.2 | |
燃料タンク容量 (L) | 8 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.545 |
2速 | 2.333 | |
3速 | 1.722 | |
4速 | 1.38 | |
5速 | 1.217 | |
6速 | 1.13 | |
減速比(1次/2次) | 4.117/2.928 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 25°00′/94 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/80-17 46P |
後 | 100/80-17 52P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイング・アーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |