本田技研工業(株)は、米国の生産拠点であるホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)で生産する、大排気量の1100cc・水冷・Vツインエンジン搭載の、鼓動感溢れる走り味とゆったりとした乗り心地で、堂々とした風格に溢れるデザインのアメリカンカスタムバイク「シャドウ・アメリカン クラシック エディション」を輸入し、1995年3月5日より発売する。

　このシャドウは、アメリカに於いてコンセプトを立案し、アメリカ人の手によってデザインするとともに、ホンダ オブ アメリカ MFG.(オハイオ州)で生産されるなど、アメリカンカスタムの本場で一貫して開発・生産された“MADE IN USA”の大型バイクである。
　デザインは“アメリカ人の心の故郷に共感する”をテーマに、アメリカンの普遍的な伝統のスタイルを継承しながらも、現代に求められる高質感を表現している。具体的には、深く重厚な前後フェンダーや幅広のハンドル、どっしりとワイドなティアドロップ(水滴)型タンク(容量15L)、'50年代をイメージした装飾的な立体のタンクエンブレム。右側に低く水平に上下二本配置した葉巻型マフラー。カラーリングは、エレガントな色調のツートーンカラーの塗装を施し、車全体に『アメリカン・トラディショナル』を色濃く表現したデザインとしている。 
　エンジン特性の味付けでも、大排気量の狭角Vツインに同軸クランクシャフトを組み合わせることによって、まろやかで力強く、しかもシャドウ独特の心地よい鼓動感のあるエンジンフィーリングを実現するとともに、キャブレター口径や吸・排気ポート径の低・中回転域でのトルクを重視した最適設定でフラットなトルクの出力特性を発揮させるなど、堂々とした風格のあるデザインとトルク感のあるドッシリとした、重厚な走り、それに相応しいしっとりとしたハンドリングなどを、高い次元で調和させている。

660台

1,130,000円

外観は、全体基調として“アメリカンクラシック”の風格を漂わせた重厚なスタイルで、ロング&ワイドプロポーションを特徴としている。ロングホイールベースを際立たせている低いシート高(730mm)は足付き性もよく、しかも、厚みも充分な馬具の鞍を思わせる幅広のシートがゆったりとしたライディングを楽しめるものにしている。 また、大きなトルクに応える極太の前・後タイヤ(前:120/90-18、後:170/80-15)や、高い剛性の極太(φ41)フロント・フォーク、ワイドリムの極太スポーツホイールなどが、足元を機能的でドレッシーなものにしている。また、エンジンまわりなども、大きく張り出した冷却フィン先端部のバフ仕上げに加え、エンジンカバー類もクロームメッキ処理を施すなど高質感や高級感とともに装飾性の高い仕様となっている。 車体は、赤みのある濃い紫(パール ロイヤル マゼンタ)と黄色みのある白(パール グレイシャー ホワイト)の組み合わせによるツートーン塗装が施されており、クラシックな高級感に溢れたものとしている。