本田技研工業(株)は、'91年に発売以来、市街地から高速道路、そしてワインディングロー ドから未舗装路までのオールラウンドで、雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめる スポーツバイクとして好評の「ホンダトランザルプ400V」の外観を変更するとともに使い勝 手を一段と向上させ、3月1日より発売する。
このトランザルプ400Vは、欧州を中心に'87年に発売以来、流行に左右されない独特のスタイルやオールラウンドな走り味などで高い評価を得ている「トランザルプ600V」の400cc版で、昨年の第30回東京モーターショーに出品し、好評を得たモデルである。
販売計画台数(国内・年間)
1,200台
メーカー希望小売価格
589,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は17,000円高、沖縄は9,000円高、 その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、軽量・スリムでコンパクトな水冷・4サイクル・V型2気筒を搭載。低回転域から高回転域まで、粘り強く扱い易い出力特性を発揮するとともに、適度な鼓動感が味わえるものとしている。
フレーム・足廻りは、大柄なボディを支えるセミダブルクレードルフレームに、長めのストローク量(前:200mm、後:190mm)をもつサスペンションや、制動フィーリングに優れた前・後油圧式ディスクブレーキを組み合わせるとともに、前輪ブレーキ・キャリパーのピストンを小径化し、一層リニアな効き味を実現。また、新たにアジャスト機構を備えたフロントブレーキレバーを採用するなど、舗装路での快適な乗り心地と未舗装路での優れた操縦性を両立させている。
外観は、ウインドスクリーン、アッパーカウル、ヘッドライト形状を変更するとともに、大型化されたナックルガードを採用することにより、高速道路などで風防効果を高め、ライダーの疲労軽減に役立つものとしている。また、ロングツーリングに適した18Lの大型燃料タンクや、積載性の良いリア・シート画と、今回新たに荷掛けフックを装備した段差の少ないフラットな大型キャリアなど、一層使い勝手を向上させている。
主要諸元
通称名 | トランザルプ400V |
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車名・型式 | ホンダND06 |
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全長×全幅×全高(m) | 2.265×0.905×1.305 |
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軸距(m) | 1.510 |
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最低地上高(m) | 0.195 |
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シート高(m) | 0.850 |
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車両重量/乾燥重量(kg) | 201/183 |
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乗車定員(人) | 2 |
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燃費(km/L)60km/h定地走行テスト値 | 33.1 |
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最小回転半径(m) | 2.5 |
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エンジン型式 | NC25E(水冷・4サイクル・OHC・V型2気筒) |
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総排気量(cm3) | 398 |
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内径×行程(mm) | 64.0×62.0 |
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圧縮比 | 10.0 |
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最高出力(PS/rpm) | 37/8,500 |
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最大トルク(kgm/rpm) | 3.5/6,500 |
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キャブレター型式 | VDF1 |
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始動方式 | セルフ式 |
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点火装置形式 | CDI式バッテリー点火 |
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潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 |
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潤滑油容量(L) | 2.8 |
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燃料タンク容量(L) | 18 |
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クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
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変速機形式 | 常時噛合式5段リターン |
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変速比 | 1速 |
3.000 |
2速 |
2.055 |
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3速 |
1.590 |
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4速 |
1.318 |
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5速 |
1.130 |
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減速比(1次/2次) | 2.058/2.866 |
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キャスター(度)/トレール(mm) | 28°00′/108 |
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タイヤサイズ | 前 |
90/90-21 54S |
後 |
130/80-17 65S |
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ブレーキ形式 | 前 |
油圧式ディスク |
後 |
油圧式ディスク |
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懸架方式 | 前 |
テレスコピック式 |
後 |
スイング・アーム式(プロリンク) |
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フレーム形式 | セミダブルクレードル |