本田技研工業(株)は、直列4気筒エンジンのもつスムーズで力強い出力特性を活かし、市街地走行から郊外のワインディングロードまで素直な走り味が楽しめ、しかも迫力ある個性的なフォルムをもたせたネイキッド・ロードスポーツバイクとして好評の「ホンダ CB400 SUPER FOUR」の出力特性の向上を図るとともに車体各部の質感を向上させ、3月14日より発売する。
このCB400 SUPER FOURは、“新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか”を徹底追求し、その考え方を「PROJECT BIG-1」として位置づけ開発されたモデルで、’92年4月に発売以来、累計登録台数3万台(1)を達成すると同時に、’93年の年間登録台数では1万7千台(2)を突破し、400ccクラス・ネイキッド・ロードスポーツバイクのベストセラーモデルとなっている。
販売計画台数(国内・年間)
18,000台
メーカー希望小売価格
ソリッドカラー
589,000円
ツートーンカラー
599,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は、17,000円高、沖縄は、9,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、定評の水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・399ccを搭載。今回、ピストン頭部の形状の変更による燃焼室形状の変更や点火時期の見直しを図るとともに、排気効率を高めるためマフラーの内部構造を変更し、日常使用する機会の多い中・低回転域での扱い易く力強い出力特性と、高速道路などの走行に必要な高回転域での力強さを一段と向上させ、定評ある爽快な走り味に一層磨きをかけている。
デザインは、精悍で迫力ある基本フォルムを生かしながら、左右のサイドカバーに質感の高いサチライトメッキの立体エンブレムを採用。また、計器類は、新たに燃料計を装備した、新設計の3眼メーターを採用するとともにスピードメーター、タコメーターのケース・リング部にクロームメッキ処理を施し、さらに文字盤の目盛り配置と各種表示灯のレイアウトを変更し、メーター照明もグリーンとするなど機能性とグレード感をさらに向上させている。同時に、トップブリッジは、ハンドルホルダー部を分割構造とし、表面を切削加工後クリア塗装、ホルダー部は、バフ仕上げ後クリア塗装とするなど細部に至るまで一層高質な雰囲気を高めている。
また、前・後ウインカー兼用のハザードランプを新たに採用している。
(1)、(2) '93年12月末日現在。(社)全軽協調べ。
主要諸元
通 称 名 | CB400 SUPER FOUR | |
車名・型式 | ホンダ・NC31 | |
全長×全幅×全高 (m) | 2.085×0.735×1.080 | |
軸距 (m) | 1.455 | |
最低地上高 (m) | 0.125 | |
シート高 (m) | 0.770 | |
車両重量/乾燥重量 (kg) | 193/173 | |
乗車定員 (人) | 2 | |
燃料消費率(km/L) 50km/h定地走行テスト値 |
34.7 | |
最小回転半径 (m) | 2.6 | |
エンジン型式 | NC23E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・4気筒) | |
総排気量 (cm3) | 399 | |
内径×行程 (mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比 | 11.3 | |
最高出力 (PS/rpm) | 53/11,000 | |
最大トルク (kgm/rpm) | 3.7/10,000 | |
キャブレター型式 | VP22 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フル・トランジスタ式 バッテリ点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 (L) | 3.6 | |
燃料タンク容量 (L) | 18 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変 速 比 | 1速 | 3.307 |
2速 | 2.294 | |
3速 | 1.750 | |
4速 | 1.428 | |
5速 | 1.240 | |
6速 | 1.130 | |
減速比(1次/2次) | 2.171/2.800 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 27°15′/109 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70-17 54H |
後 | 140/70-17 66H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイング・アーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |