本田技研工業(株)は、'88年に発売以来、約6年間で生産累計150万台※を突破す るなど、若者を中心に大好評を得ているメットインスクーター「ホンダDio」シリーズに吸・ 排気効率を一段と向上させた新設計のハイパー・エンジンや、ホンダ独自の画期的なセンタース タンド・ロック(ロックイン)機構を搭載するなど外観デザインを一新すると同時に、性能・機 能を一段と向上させた新型3タイプを追加し、「ホンダDio」と「ホンダDio ZX(ジー エックス)」は1月21日より、また「ホンタDio SR」は2月8日より発売する。
このDioは、今回新たにフルフェイス・ヘルメットはもとより、小物の収納にも便利で好評を得ているセンタートランク(メットイン)内に設けたロックレバーを操作することによってセンタースタンドをロックし、盗難の難易度を高める画期的なロックイン機構を採用。キー操作で施錠・解錠ができるセンタートランクへのヘルメットの出し入れの際に、一連の動作の中で操作出来るという簡便さを実現するとともに、従来のメインスイッチと一体化されたハンドルロックと併用することで容易に複数施錠が可能となっている。
販売計画台数(国内・年間)
3タイプ合計
180,000台
メーカー希望小売価格
Dio
144,000円
Dio SR
156,000円
Dio ZX
167,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は、8,000円高、沖縄は、5,000円高、
その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、シリンダーを水平に配置することで、吸・排気系を可能な限りストレート化し、吸・排気効率を高めた新設計の空冷・2サイクル・単気筒49ccを搭載。Dio ZXは、特に中・高回転域での伸びやかな加速を生み出すトップクラスの最高出力(7.2PS/6,500rpm)を発揮。DioとDio SRは、低・中回転域重視の滑らかで力強い出力特性(7.0PS/6,500rpm)を発揮させている。また、いずれも無段変速機構(Vマチック)との組み合わせによりスポーティさと扱い易さを両立させている。さらに、エンジンとマフラーにラバーマウントを採用し、高回転域での振動を低減している。また、水平エンジンの優れたスペース効率によって、フロアステップ下への燃料タンクの配置ともあいまって燃料タンク(5.0L→5.3L)とエンジンオイルタンク(1.2L→1.3L)の大容量化と、センタートランク底面のフラット化も実現し、使い勝手をさらに向上させている。なお、センタートランクの底面にソフトな感触のファブリックマットを採用している。
足廻りは、フロントに、スポーティなテレスコピック式サスペンションを装備するとともに、前輪ブレーキは、Dioに大径95mmの機械式リーディング・トレーリング式を、また、Dio SRとDio ZXには、制動フィーリングに優れた油圧式ディスクを装備。前・後輪の幅広チューブレスタイヤとあいまって軽快かつ快適な走りを実現している。
外観は、フラッシュサーフェスを基調に、ボリューム感ある面を活かしながら、フロントカバーからボディカバーに至るラインをウエッジ(くさび)シェイプとし、車体後部をヒップアップさせることで、躍動的でスポーティな印象を強調。さらに、マルチリフレクター式のツインフォーカス・ヘッドライト(クリプトンバルブ使用)をスクーターとして初めて採用し、ウインカーレンズとも一体式とすることでシャープさとクリアな印象をもつ個性的なフロント・マスクをより際だたせている。さらに、Dio SRとDio ZXには、フロントカバーとサイドカバー左右にクローム仕上げの立体エンブレイムを配し、シートにシルキータッチ素材を使用するなどよりクオリティを高めたものとしている。
これにより、Dioシリーズは、この新型ライブ・Dio3タイプを加えスーパー・Dio1 タイプと併せ2機種4タシプとなり、ヤングからアダルトまで幅広いユーザーの要望に応えるも のとなっている。
その他の主な特徴
- ・駐車時にスタンドを掛け易くするトレッドプレート付きセンタースタンド。
- ・シンプルな新デザインのメーターパネル。
- ・押すだけで自動的にOFF位置に戻るプッシュ・キャンセル式ウインカースイッチ。
- ・スポーティなイメージの新デザインのバックミラー。
- ・補水不要のMF(メンテナンスフリー)バッテリー。
- ・ハイマウント・ストップランプ(発光ダイオード採用)内蔵のリアスポイラー。(DioZX)
- ・カラード・ホイールと90/90-10ワイド偏平タイヤ。(Dio ZX)
主要諸元
通称名 | Dio |
Dio SR |
Dio ZX |
|
車名・型式 | ホンダA-AF34 |
ホンダA-AF35 |
||
全長×全幅×全高(m) | 1.675×0.615×0.995 |
1.675×0.630×0.995 |
||
軸距(m) | 1.145 |
|||
最低地上高(m) | 0.105 |
|||
シート高(m) | 0.700 |
|||
車両重量/乾燥重量(kg) | 73/68 |
75/70 |
76/71 |
|
乗車定員(人) | 1 |
|||
燃料消費率費(km/L) 30km/h定地走行テスト値 |
46.9 |
46.3 |
||
最小回転半径(m) | 1.8 |
|||
エンジン型式 | AF34E(空冷・2サイクル・単気筒) |
|||
総排気量(cm3) | 49 |
|||
内径×行程(mm) | 40.0×39.3 |
|||
圧縮比 | 7.1 |
|||
最高出力(PS/rpm) | 7.0/6,500 |
7.2/6,500 |
||
最大トルク(kgm/rpm) | 0.79/6,250 |
0.81/6,250 |
||
キャブレーター型式 | PB2E |
|||
始動方式 | セルフ式(キック式併設) |
|||
点火装置形式 | CDI式マグネット点火 |
|||
潤滑方式 | 分離潤滑式 |
|||
潤滑油容量(L) | 1.3 |
|||
燃料タンク容量(L) | 5.3 |
|||
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 |
|||
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) |
|||
変速比 | 1速 |
2.450~0.850 |
2.850~0.860 |
|
キャスター(度)/トレール(mm) | 25°40′/72 |
|||
タイヤサイズ | 前 |
3.00-10 42J |
90/90-10 50J |
|
後 |
3.00-10 42J |
90/90-10 50J |
||
ブレーキ形式 | 前 |
機械式リーディング・トレーリング |
油圧式ディスク |
|
後 |
機械式リーディング・トレーリング |
|||
懸架方式 | 前 |
テレスコピック式 |
||
後 |
ユニット・スイング式 |
|||
フレーム形式 | アンダボーン |