本田技研工業(株)は、水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載し、高性能でありながら扱い易いスーパースポーツバイクとして好評の「ホンダ CBR400RR」の細部の熟成を図るとともにカラーリングを変更し、12月15日より発売する。
このCBR400RRは、「高次元ヒューマン・フィッティング」を開発のキーワードとし、ライダーの操作(加速や減速、コーナリングなどの複合動作)に対し、より素直な乗り味を発揮させるなど、その優れた性能で好評を得ているスーパースポーツモデルである。
販売計画台数(国内・年間)
2,500台
メーカー希望小売価格
739,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は17,000円高、沖縄は9,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、ホンダ独自のカムギアトレーン(カムシャフトを歯車で駆動する方式)機構をはじめエア・クリーナーからキャブレター、吸気ポートまでほぼ直線状に配した高効率な吸気系やアクセル開度とエンジン回転数に基づき最適の点火時期に制御できるマップコントロール方式のPGMイグニションを搭載するとともに、今回カム形状の見直しによって吸気・排気のバルブタイミング(開閉時期)の変更にくわえ、圧縮比や排気系も変更し、日常使用する機会の多い中・低回転域での力強いトルク特性と俊敏なレスポンス性を一段と向上させている。
フレーム・足廻りは、アルミ製LCG(低重心)ツインチューブ・フレームや、高い剛性を確保しながら排気管を効率よくレイアウトできるキャステック・ガルアーム(リア・フォーク)、軽量の前・後6本スポークアルミ・ホイールと低いシート高など定評のある基本骨格をいかしながら今回新たに、フロントに優れた減衰力特性をもつカートリッジタイプ(伸び側減衰力調整機構付き)サスペンションを採用し、優れた操縦安定性と路面追従性を発揮させている。また、リアのスプリング・クッションの見直しやコンパウンドを変更しグリップ力を向上させたラジアルタイヤを前・後に装備することで、腰のある乗り心地とライダーの感性にフィットした素直に応答する操縦フィーリングを実現している。
また、フロントウインカー内蔵式ポジションランプを採用するとともに、バックミラーは鏡面の曲率を変更し、後方の視界を広げている。
今回のカラーリングは、欧州を中心に高い人気を得ているスーパースポーツバイクCBR900RRをイメージした躍動感溢れるブラッシュ(刷毛塗り)模様を基調に、爽快なイメージのトリコロール(ホワイト/レッド/ブルー)と、精悍で引き締まったイメージのブラック/レッドの2色を設定し、車体側面の“CBR”の筆文字のロゴとあいまって一層スポーティ感を高めている。
主要諸元
通称名 | CBR400RR | |
車名・型式 | ホンダ NC29 | |
全長×全幅×全高 (m) | 1.990×0.670×1.080 | |
軸距 (m) | 1.365 | |
最低地上高 (m) | 0.125 | |
シート高 (m) | 0.750 | |
車両重量/乾燥重量 (kg) | 180/163 | |
乗車定員 (人) | 2 | |
燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値 | 32.0 | |
最小回転半径 (m) | 3.0 | |
エンジン型式 | NC 23 E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・直列4気筒) | |
総排気量 (cm3) | 399 | |
内径×行程 (mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比 | 11.7 | |
最高出力 (PS/rpm) | 53/13,000 | |
最大トルク (kgm/rpm) | 3.6/10,000 | |
キャブレター型式 | VP 01 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フル・トランジスタ式(PGMイグニション)バッテリ点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 (L) | 3.8 | |
燃料タンク容量 (L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.307 |
2速 | 2.352 | |
3速 | 1.875 | |
4速 | 1.578 | |
5速 | 1.434 | |
6速 | 1.318 | |
減速比(1次/2次) | 2.117/2.600 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 24°30′/91 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/60R17 55H |
後 | 150/60R17 66H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(キャステック・ガルアーム) | |
フレーム形式 | バックボーン |