本田技研工業(株)は、ダイナミックなオフロード・スタイルでロングツーリングはもとより、 山道から舗装道路まで幅広い走行に適した大型ツーリングバイク「ホンダアフリカツイン」のフ レームから外装部品までデザインを一新し、4月12日より限定(300台)発売する。
このアフリカツインは、'88年から欧州にXRV650として輸出を開始し、'89年には 排気量を742ccに変更。今回のフルモデルチェンジで3代目となり、大柄な車体を活かし高 速道路から郊外のワインディングロード、さらに山岳道路までオールラウンドで雄大なスケール の長距離ツーリングを快適に楽しめる大型ツーリングバイクとして、欧州を中心に好評を得てい るモデルである。
販売計画台数(国内)
300台(限定)
メーカー希望小売価格
890,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は20,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
フレームは、新設計の角型断面セミダブルクレードル形式とし、軽量化と低重心化を実現しな がら、剛性を高め落ち着きのある操縦フィーリングとしている。さらに、シートは肉厚を厚め (75mm→95mm)としながらも、シート高を865mmとし足着き性を向上させるととも に、シート下部に小物を収納できるユーティリティ・スペース(4l〔[当社計測値])を装備 している。
エンジンは、水冷・4サイクル・OHC・3バルブ・V型2気筒・742ccを搭載し、キャ ブレターはレスポンス性に優れたVPタイプを採用。またエアクリーナーボックスを燃料タンク 前部に配置することによって、大容量化(5.4L→7.0L)を実現し、吸気効率を向上させ ながらメンテナンス性をも向上させている。
足廻りは、フロントフォークに直径43mmの大径インナーチューブを採用したエアアシスト 機構付きサスペンションを、リア・サスペンションには、圧縮側の減衰力特性を走行条件に合わ せて調整でき、放熱性にも優れたリザーバータンク付きのクッションを装備するとともに、ホイー ル・トラベル(作動)量を210mmから220mmに変更することで、悪路走破性を一段と向 上させている。また後輪にはラジアルタイヤを装着し、舗装路での高速走行にも適したものとし ている。
外観は、大容量23Lの燃料タンクや、エンジン廻りに走行風を導くエアインテークベント付 き大型フェアリング、さらにサイドカバーからリア・フェンダーに至るまでのデザインを一新す るとともに、使い勝手も考慮した仕様としている。カラーリングはシャスタホワイトを基調にし た新感覚のトリコロールグラフィックパターンを採用し、一層斬新で躍動感溢れるものとしている。
主要諸元
通称名 | アフリカツイン |
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車名・型式 | ホンダRD07 |
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全長×全幅×全高(m) | 2.320×0.905×1.430 |
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軸距(m) | 1.555 |
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最低地上高(m) | 0.195 |
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シート高(m) | 0.865 |
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車両重量/乾燥重量(kg) | 234/207 |
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乗車定員(人) | 2 |
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燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値 | 24.1 |
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最小回転半径(m) | 2.6 |
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エンジン型式 | RD04E(水冷・4サイクル・OHC・3バルブ・V型2単気筒) |
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総排気量(cm3) | 742 |
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内径×行程(mm) | 81.0×72.0 |
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圧縮比 | 9.0 |
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最高出力(PS/rpm) | 57/7,500 |
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最大トルク(kgm/rpm) | 6.1/6,000 |
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キャブレター型式 | VP50 |
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始動方式 | セルフ式 |
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点火装置形式 | CDI式バッテリ点火 |
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潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 |
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潤滑油容量(L) | 3.2 |
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燃料タンク容量(L) | 23 |
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クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
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変速機形式 | 常時噛合式5段リターン |
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変速比 | 1速 |
3.083 |
2速 |
2.062 |
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3速 |
1.550 |
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4速 |
1.272 |
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5速 |
1.083 |
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減速比(1次/2次) | 1.763/2.687 |
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キャスター(度)/トレール(mm) | 27°30′/108 |
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タイヤサイズ | 前 |
90/90-21 54H |
後 |
140/80R17 69H |
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ブレーキ形式 | 前 |
油圧式ダブルディスク |
後 |
油圧式ディスク |
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懸架方式 | 前 |
テレスコピック式 |
後 |
スイング・アーム式(プロリンク) |
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フレーム形式 | セミダブルクレードル |