本田技研工業(株)は、高性能な水冷・2サイクルエンジンを軽量・スリムな車体に搭載し、本格的なオフロード走行からツーリングまで幅広い用途で、粘り強くなめらかな走りが楽しめるランドスポーツバイク「ホンダCRM250R」の悪路での使い勝手を向上させるとともにカラーリングを一新し、3月5日より発売する。
このCRM250Rは、世界各地の不整地で行われているモトクロス競技で大活躍している競技専用車「CRシリーズ」で得た高度な技術をもとに、近年身近なアウトドアスポーツとして人気が高まっているエンデューロ(悪路耐久)イベントに、手軽に参加できるように一段とオフロード走行での使い勝手を向上させたものである。
販売計画台数(国内・年間)
5,000台
メーカー希望小売価格
449,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は15,000円高、沖縄は9,000円高、その他一部地域は除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
このCRM250Rは、エンジンは、エンジン回転数に応じて排気タイミングを変化させ、力強い燃焼力が得られるホンダ独自の可変排気孔バルブ・システムをデジタル制御化したPGM-RCバルブ・システムを搭載するとともに、足廻りには、フロントには圧側の減衰力調整機構を装備した高剛性極太(スライド・パイプ径45mm)倒立式フォークを、リア・サスペンションには、大径(44mm)のアルミ製ダンパーを採用している。
今回、オフロード走行での使い勝手を向上させるため、幅広タイプのステップ(前後方向に10mm拡大)を採用し、クラッチレバーとブレーキレバーの形状をショートタイプのドッグ・レッグに変更。同時に、クラッチレバーを鍛造製に変更するとともにレバーホルダーは分割タイプを採用。さらに、クラッチワイヤーをステンレス製に変更するなど、クラッチの操作荷重を軽減すると同時にタフネス性も向上させている。
また、前・後輪のホイール・リムを軽量の中空タイプに変更し、バネ下荷重を軽減させるなど優れたサスペンション性能とあいまって、市街地走行から高速道路やエンデューロ走行など幅広い用途での使い勝手を一段と向上させている。
カラーリングは、フロントフェンダーとリアフェンダーをシートと同色にし、直線基調の大胆なニューグラフィックデザインやシュラウド部分の鮮やかなロゴとあいまって、躍動感あふれる個性的なものとしている。
その他の主な特徴
・大容量のアルミ製ラジエーター(CR250Rと同サイズ)
・ライダーの体重移動をスムーズにするチャンバー形状
・タフなクランク・シャフト廻り
・悪路走破性に優れた軽量タイヤ
・制動フィーリングの良い前・後ディスクブレーキ
主要諸元
通称名 | CRM250R | |
車名・型式 | ホンダ MD 24 | |
全長×全幅×全高 (m) | 2.160×0.835×1.220 | |
軸距 (m) | 1.460 | |
最低地上高 (m) | 0.320 | |
シート高 (m) | 0.885 | |
車両重量/乾燥重量 (kg) | 127/115 | |
乗車定員 (人) | 2 | |
燃費(km/L)50km/h定地走行テスト値 | 32.4 | |
最小回転半径 (m) | 2.3 | |
エンジン型式 | MD 24 E(水冷・2サイクル・単気筒・クランクケースリードバルブ) | |
総排気量 (cm3) | 246 | |
内径×行程 (mm) | 66.0×72.0 | |
圧縮比 | 6.4 | |
最高出力 (PS/rpm) | 40/8,000 | |
最大トルク (kgm/rpm) | 3.7/6,500 | |
キャブレター型式 | PE 31 | |
始動方式 | キック式 | |
点火装置形式 | CDI式マグネット点火(PGM-DC-CDI) | |
潤滑方式 | 分離潤滑式 | |
潤滑油容量 (L) | 1.1 | |
燃料タンク容量 (L) | 10 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.916 |
2速 | 1.875 | |
3速 | 1.400 | |
4速 | 1.090 | |
5速 | 0.909 | |
6速 | 0.807 | |
減速比(1次/2次) | 2.600/3.000 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 27°30′/113 | |
タイヤサイズ | 前 | 3.00-21 51 P |
後 | 4.60-18 63 P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイング・アーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |