本田技研工業（株）は、７５０ｃｃエンジンのもつスムーズで余裕ある出力特性を活かし、市街地走行から郊外のツーリングまで幅広く多目的に楽しめ、しかも力強く端正なスタイルを持つロードスポーツバイク「ホンダＣＢ７５０」を２月２１日より発売する。

　このＣＢ７５０は、二輪車の本来持っているスポーティさや爽快さなどを 味わいながら、より快適にツーリングを楽しめるとともに、市街地での扱い易さも兼ね備えた ７５０ｃｃクラスの新スタンダード・ロードスポーツバイクを目指して開発したもので、本年 より欧州に輸出し、流行に左右されないシンプルなデザインと装備をもつモデルとして好評を 得ているものである。

２，０００台

６８９，０００円

　エンジンは伝統あるＣＢ系の空冷・４サイクル・ＤＯＨＣ直列４気筒を搭載し、日常使用する 機会の多い低・中回転域で扱い易い出力特性とするとともに、高速道路などの走行に必要な高回 転域でも力強く爽快な走り味を実現。また空冷ならではの機能的なデザインの冷却フィンを備え たエンジンにはクロームメッキ仕上げのマフラーを左右にバランス良く配するとともに、エンジ ンオイルの冷却効果を高めるオイルクーラーを標準装備している。油圧式のバルブクリアランス・ オートアジャスター（弁隙間自動調整機構）や自動調整カムチェーンテンショナーを採用するな どメンテナンスフリー化をも図っている。 

　フレーム・足廻りは、より幅広い走行状況で素直な乗り味が得られる丸型断面パイプのダブル クレードル・フレームを採用。フロントサスペンションには、スムーズな減衰力特性を発揮する ダンパー構造を採用するとともに、リアサスペンションにはハードな走行時にも安定した減衰力 特性を発揮する放熟性に優れたリザーバータンク付サスペンションを装備。長めのホイールベー ス（１，４９５ｍｍ）や、肉厚のたっぷりとしたシートなどとあいまって優れた走行性能と快適 な乗り心地を両立させている。また、センタースタンドを標準装備し、使い勝手にも配慮している。 

　フロントブレーキは、制動フィーリングに優れた油圧式ダブルディスクとし、リアには油圧式 シングルディスクブレーキを装備しており、幅広の前・後チューブレス・ラジアルタイヤ（前・ １２０／７０Ｒ１７　５８Ｖ、後・１５０／７０Ｒ１７　６９Ｖ）や、軽量の６本スポーク・ア ルミホイールの組合わせとあいまって、バネ下重量を軽減し、軽快な乗り味を実現している。 

　デザインは、なめらかな曲線と面で構成した力強いボリューム感ある大容量（２０L）の燃料 タンク形状や、独立したサイドカバーやグラブレール付リアカウルなどすっきりとした端正な外観 を表現し、ロングホイールベースの車体とあいまって大排気量にふさわしい堂々とした風格のある ものとしている。