本田技研工業（株）は、一昨年イタリアより輸入販売し、その新鮮なスタイリングで好評を得たホンダイタリア・インダストリアーレ社製のスポーツバイクNS125Rに続き、新設計のエンジンやアルミダイキャストフレームなどの最新技術を採用するとともに、ファッショナブルなデザインを一層強調した新型「NSR125F」を輸入し、6月1日より限定発売（1，000台）する。

　このNSR125Fは、イタリアやスペインなど欧州市場に向けて開発、斬新なスタイルや最新の装備で、若者を中心に好評を得ている。
　エンジンは、新開発のスリムでコンパクトな水冷・2サイクル・単気筒を搭載。吸入方式は、吸気効率を高めるクランクケース・リードバルブ方式とし、キャブレターはデロルト社製を装備。 優れた耐摩耗性をもつジェラルドーニ社製NS（ニッケル・シリコンカーバイド内壁処理）シリ ンダーには、エンジン回転数に応じてコンピューターで排気時期を制御するホンダ独自の可変排 気孔バルブ（RCバルブ－2）システムにソルファー社製マフラーを装備するなど、低速から高 速までより幅広い回転域で吸・排気効率を一段と向上、スムーズで力強い出力特性（22PS／ 9000rpm、1．8kgm／8500rpm）を発揮させている。
　また、エンジン振動を低減する一軸バランサーや、始動が容易なセルフモーターを装備するな ど使い勝手も向上させる設計としている。

1，000台（限定）

445，000円

（消費税を含まず。）
（北海道・沖縄は、8，000円高、その他一部離島を除く。）

　フレームは、左右の主構造部をダイキャスト（加圧鋳造）製法によって成型し、ボルト結合で一体化したグリメカ社製アルミフレーム〈ALCAST〉（アルキャスト）を採用。すっきりとした力強い造形が可能となり、ファッショナブルなスタイリングを一層際立たせて いる。

　足廻りは、マルゾッキ社製フロントフォーク、斬新な3本スポーク・デザインのグリメカ社製アルミキャスト・ホイール、ピレリー社製の幅広タイヤ（前・100／80－17、後・130／ 70－18）に、前後共ディスクブレーキを装備し、特に前輪には、大径316mmのシング ルディスクを採用するなど充実した装備としている。
　また、パガーニ社製のヘッドライト、ウインカー、テールライトにくわえ、ハンドル、変速機、チェーン、ステップ類にいたるまでイタリア製部品を採用。

　スタイリングは、大型の樹脂成型によってタンクカバーとサイドカバーを切れ目のない一体と し、すっきりと滑らかなライン構成の中にボリューム感を持たせ、イタリア国旗をイメージした大胆なカラーリングとあいまって、イタリアンムードみち溢れるファッショナブルなスポーツバイクに仕上っている。