本田技研工業(株)は、全車に高性能ハイパー16バルブエンジンを搭載のほか、電動パワーシート、キーレスエントリー(JX、JX-iに標準装備)や本革シート(4WD車を除く4ド アJX、JX-iに装着車を設定)の採用など、1.6lクラスにとらわれない充実した装備を もつ、高質・快適でゆとりのあるヨーロピアンテイストの新しいセダン ホンダ コンチェルト (4ドア/5ドア)を全国のクリオ店から発売する。
また、4ドアセダンには4輪駆動車(4WD)も用意。従来のリアルタイム4WDに加え、左右独立して作動するリミテッドスリップデフ機能をもつ、2個のビスカスカップリング(V. C.)とA.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)を組み合せた画期的な駆動・制御システム 「(※)イントラック」を新開発。あわせて、このイントラックにベストマッチングのフル電子 制御2WAY4速オートマチックも設定。
- ※イントラックINTRAC=INNOVATIVE TRACTION CONTROL SYSTEM
(革新的トラクション制御システム)
このコンチェルトは、新しい価値観、つまり良質なものにさりげなくこだわる生き方を志向する人々に向け、“基礎からしっかり”にこだわるクルマづくりの考え方(=(※)Foundation)のもとに、より多くの人々が気軽に使える1.6lクラスで、プラスワンのゆとりをもつ高質な新しいセダンを、ヨーロッパ車的な味わいを盛り込み開発。
なお、開発に当っては、当初から英国ARG社との共同開発のもとに行なわれてきたものである(5ドア)。
販売計画〈国内・月間・予定〉
3,000台 シリーズ合計
発売日
4ドアセダン 6月16日
4ドアセダン4輪駆動車 7月1日
5ドアセダン 7月1日
- ※Foundation=コンチェルト開発のキーワード。単なるイメージや気分といった曖昧なものではなく、“良質さ”を肌ざわりとして実感できるセダンの実現のため、セダンとしての在り方は勿論、コンポーネント個々に至るまで1つ1つを吟味しながら良質さをめざしていく考え方。
このコンチェルトの特徴は、
(1)ゆとりの広さと良質なつくりの居住空間
(2)力強いフォルムとグラッシーなヨーロピアン・スタイル
(3)なめらかで、しっとりとした走り である。
ボディ&クオリティ
クルマの骨格ともいうべきボディが、耐久性や静粛性は勿論、乗り心地や運動性能全般に大きく影響するすべての快適さの原点と考え、高い剛性とクオリティを実現。
- ●高剛性モノコックボディ
堅牢な強化骨格構造を基本構造に組み入れ、しかも各構成部分を一体化した モノコックボディ。最新コンピュータによる解析シミュレーション技術を駆 使した設計により、不快なねじれやきしみ音などを抑え、優れた操縦性と乗 り心地を実現している。 - ●随所に施されたボディ剛性確保のための工夫
- ●室内音響敏感度解析で高い静粛性を達成 ホンダオリジナルの先端技術により、「どの部分にどのような対策を施せば 車室内の振動・騒音が抑えられるか」が一目瞭然に解明される手法により、 振動・騒音に対処でき、静かな走りを実現。
- ●入念な塗装が生む高質なボディ 入念な3コート・3ベーク(三層塗装・三層焼付)による、つややかで美し い外観と優れた耐久性を実現。
インテリア
“シックでやすらぎを感じるインテリア”をテーマに、キャビンの広さや静かさ、そして素材、 デザイン、機能性などを基本からみつめて徹底的に吟味。表面的な豪華さや飾り立てを追うので はなく、良質なものだけを選び、豊かさや快適さを求めることにより、ヨーロピアンテイストが ただよう上質な移動空間を創り出している。
- ●開放感あふれるビッグキャビン
”人間中心のパッケージング“を最優先した新しいクルマづくりの発想により、思い切ったロングホイールベース&ワイドトレッド設計を採用。たっぷりとした室内長(1.810m)と室内幅(1.400m)及び充分な室内 高(1.170m、但しサンルーフ装着車は除く)を確保している。これにより、余裕ある足もとの空間とヘッドクリアランスを実現。また、全周視界 角度308.6度(4ドア)のスーパービジビリティを確保。 - ●高水準の静粛設計が実現した、やすらぎの空間
ボディの徹底したフラッシュサーフェス化、高剛性ボディ、多重ドアシールなどの採用により、高速走行時の風切り音や各種振動に対応、65dB(A スケール室内中央騒音値 100km/h走行時 5速車・当社値)の高い静粛性を達成。 - ●数々の新設計・新製造技術の導入による高質感溢れるインテリア
- 1)インストルメントパネル、ドアライニング、センターコンソール等は、質感の高い本革風模様のしっとりとした味を出し、洗練されたコクピットを構成。
- 2)インストルメントパネルとドアライニングには、木目調パネルを採用することにより、自然なやすらぎを醸し出している。
- 3)ルーフライニング、サンバイザーは布調で仕上げ、さらに足もとには高密度のカーペットを敷きつめるなど、室内を落ち着きのある雰囲気で満たしている。
- ●居住性の基本となるクオリティあるシート
- 1)人間重視の設計から生まれた大きなシートサイズ、厚みのあるクッション、とくにフロントには着座面に適切な剛性感を生むスプリングを内蔵したシートを採用。サイズ、形状、構造等あらゆる角度から研究を重ね、長時間走行でも疲労感の少ないシートを実現。
- 2)シート表皮はフルモケット(JX、JX-i)をはじめ高度な素材を厳選。しかも落ち着いた色の中に明るい原色をカラーミックス(JEを除く)した、ヨーロピアンイメージの洗練された色調としている。また、本革シートも用意(4WD車を除く4ドアセダンJX、JX-iに装着車を設定)。
- ●1.6lクラス初の電動パワーシート(JX、JX-i)
ドライバーズシートのスライドとリクライニングの調整機能をパワー化、無段階調整により、 的確なドライビングポジションが得られるものとしている。また、腰椎支持力の強弱を手動で調整できる ランバーサポートを装備、長時間走行での運転疲労を軽減。
- ●使い勝手のよい大容量トランクルーム(4ドアセダン)と5ドアセダンの可能性を拡げるビッグなラゲッジスペース
- 1)4ドアセダンのトランクルームは(※)420l。ロングツーリングにも充分応える広さを確保。また、開口部はバンパーの真上から大きく開く下見切り構造で、荷物の出し入れにも配慮している。
- 2)5ドアセダンのリアシートは機能性を重視して、6対4の割合で左右独立して前に倒せる分割可倒式を採用。しかもシートクッションを前方に起こしてシートバックを前に倒せるダブルフォールディング構造とし、乗車人数や荷物の量にあわせてフレキシブルに使える便利なものとなっている。 また、スペースは(※)821l(リアシートを倒した状態)の大容量を確保している。
※いずれもVDA方式によるホンダ測定値
エクステリア
コンチェルトは取り廻し性のよい最適なボディサイズを基本としながらも、乗る人にゆとりの居住空間をもたらすために、高い全高とロングホイールベース&ワイドトレッドを高次元で融合。 また、シックにブラック処理したピラー、全周囲グラスエリアの開放感あふれるグラッシーなシ ルエットは、洗練されたヨーロピアンテイストを感じさせる新しいセダンフォルムを創り出して いる。
- 1)4ドア&5ドアの2つのフォルムで新しいセダンスタイルを主張。
- 2)上質感をただよわせる6(シックス)ライトウインドウ。
- 3)フレッチングテール テールエンドをスポイラー形状にデザイン。揚力を抑え空気の流れをスムースにするとともに、矢羽根(フレッチング)のイメージでたくましい走りを印象づけている。
- 4)リアフェイスのワイド感を強調するリアパネルガーニッシュ左右のターンレンズとテールレンズをつなげた一体デザインを採用。リアフェイスのワイド感を強調するとともに、アンバー、レッド、スモークカラーの美しくカットされたレンズで、透明感と奥行きのある質感を演出している。
エンジン&サスペンション
徹底したつくりの良さと上質さを追求したコンチェルトに要求されるのは、それに見合ったハイレベルな走りの達成。そのため、すでに高い評価を得ているホンダ独自の高性能メカニズム “ハイパー16バルブエンジン”と“4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション”を組み合わせ、熟成さ爽快な走りと乗り心地をハイレベルで実現。
- ●全車に高性能ハイパー16バルブエンジンを搭載
エンジン/項目 | 総排気量 (cm3) |
最高出力ネット値 (PS/rpm) |
最大トルクネット値 (kg-m/rpm) |
10モード走行 燃料消費率(km/l) (運輸省審査値) |
タイプ |
1.5l 16バルブキャブ | 1,493 | 91/6,000 | 12.1/4,000 | 16.4 〔型式E-MA1 JE5速車〕 |
JE |
1.6l 16バルブ デュアルキャブ |
1,590 | 105/6,300 | 13.8/4,500 | 14.8 〔型式E-MA2 4/5ドアのJL5速車〕 |
JL JG JX |
1.6l 16バルブ PGM-FI | 1,590 | 120/6,300 | 14.5/5,500 | 14.0 〔型式E-MA2 4/5ドアのJX-i5速車〕 |
JX-i |
- ●なめらかな走行フィーリングの電子制御(PGM)ロックアップ機構付4速オートマチック(4WDを除く)
- 1)なめらかで俊敏な発進・加速性と優れた経済性を発揮。また、電子制御ロックアップクラッチは加速時に加え、減速時にも作動、広い領域におけるキメ細かなコントロールを行なうことに より、スムース&ダイレクトな応答性と低燃費をもたらしている。また、5速マニュアルトラン スミッション(4WDを除く)も用意。
- 2)キー・インターロック付オートマチックシフトロック機構
イグニッションスイッチがONのとき、ブレーキペダルを踏まないと[P](駐車)位置からの シフト操作が行なえないシフトロック機構を採用。また、[P]位置にあるときのみイグニッショ ンキーを抜くことができる、キー・インターロック付としている。 - 3)セレクトレバー後退位置警報装置
イグニッションキーがONで、かつセレクトレバーが[R](後退)位置にあると、チャイムが 鳴ってドライバーに知らせる装置。
- ●快適な乗り心地を追求した4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション(リアはマルチリンク式)を全車に採用 ホンダ独自の新世代ダブルウイッシュボーン・サスペンションを入念にチューニングすることにより、操縦性、高速直進性と快適な乗り心地をハイレベルで実現するとともに、スペース効率も徹底して追求、大容量のトランクスペースを確保。また、各リンクやブッシュを理想的に設定したほか、新設計バルブ採用のガス封入ダンパーやリア・サスペンションブッシュのラバー内に、金属リングをサンドイッチしたインターリングブッシュを導入、安定感の高いしっとりとしたド ライブフィーリングを達成。
イントラック&4AT
4ドアセダンには、新たに4輪駆動とA.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)を組み合わ せた、革新的4輪駆動システム「イントラック」を開発。(4ドア・JX-i)
これにより、駆動及び制動能力を一段と高め、走る、曲る、止まるというクルマの基本性能を 大幅に向上。また、スーパーロー付5速マニュアルミッションに加え、フル電子制御4速オート マチックトランスミッションも搭載し、走りの楽しさを一段と高めている。
- ●イントラック
後車軸中央にビスカスカップリング(V.C.)を左右に2個配したユニークな機構の左右トルクスプリット型 V.C.が、路面状況や走行状態に合わせ、前・後輪及び後左/右輪に最適駆動力を配分し、トラクションを自 動的にコントロールすることにより、滑りやすい路面での走破性向上を高水準で達成。また、この走破性の向上 に見合う高い制動性能を得るため、3チャンネル・デジタル制御A.L.B.を高次元で融合し、良好な操舵フ ィーリングを得られるものとしている。さらに、このA.L.B.の機能をより効果的に引き出すため、A.L .B.連動ドグ(噛合い)クラッチを内蔵、通常制動時は4駆状態で安定感あるブレーキングを、A.L.B. が作動開始すると同時にドグクラッチが後輪の駆動系をカットし、A.L.B.の能力を最大限に発揮。
なお、4ドアセダンにはセンタービスカス・カップリング方式のリアルタイム4WD(JL、JX-i)も用意。 - ●[LOW]ホールド機構付フル電子制御(PGM)2WAY4速オート マチック(デュアルモードロックアップ)(4WD車・JX-i)
高精度デジタルコンピュータが変速やロックアップのタイミング及び領域をフル制御。しかも、[D]レンジ (ノーマルモード)、[S]レンジ(スポーツモード)の二通りの変速特性が選択可能となっている。さらに、 イントラックの高い走行性に対応し、[LOW]ホールド機構を装備、[2]レンジ選択中に[LOW]ボタン をONにすれば50km/h以下で自動的に1速へシフト、シフト後は1速固定のホールド状態となり、降坂時 にも強力なエンジンブレーキ効果が得られるものとしている。 - ●スーパーロー(SL)付5速マニュアル
リアルタイム4WD及びイントラックのマニュアルミッションは、スーパーローをプラス、スタック しやすいぬかるみや、山岳路などの坂道発進など、とくに強力な駆動力を必要とするときに威力を発揮。
標準現金価格
(単位:千円)
東京 | 名古屋 | 大阪 | 福岡 | 仙台 | 札幌 | |
4ドアセダン FF 1.5l 16バルブキャブ JE | 1,195 | 1,197 | 1,201 | 1,216 | 1,211 | 1,229 |
4ドアセダン FF 1.6l 16バルブ デュアルキャブ JL | 1,350 | 1,352 | 1,356 | 1,371 | 1,366 | 1,384 |
4ドアセダンFF 1.6l 16バルブ デュアルキャブ JG | 1,425 | 1,427 | 1,431 | 1,446 | 1,441 | 1,459 |
4ドアセダンFF 1.6l 16バルブ デュアルキャブ JX | 1,585 | 1,587 | 1,591 | 1,606 | 1,601 | 1,619 |
4ドアセダンFF 1.6l 16バルブ PGM-FI JX-i | 1,685 | 1,687 | 1,691 | 1,706 | 1,701 | 1,719 |
4ドアセダン4WD 1.6l 16バルブ デァアルキャブ リアルタイム 〔センタービスカス〕 JL |
1,620 | 1,622 | 1,626 | 1,641 | 1,636 | 1,654 |
4ドアセダン4WD 1.6l 16バルブ PGM-FI リアルタイム 〔センタービスカス〕 JX-i |
1,925 | 1,927 | 1,931 | 1,946 | 1,941 | 1,959 |
4ドアセダン4WD 1.6l 16バルブ PGM-FI イントラック JX-i・ALB | 2,105 | 2,107 | 2,111 | 2,126 | 2,121 | 2,139 |
5ドアセダン FF 1.6l 16バルブ デュアルキャブ JL | 1,380 | 1,382 | 1,386 | 1,401 | 1,396 | 1,414 |
5ドアセダン FF 1.6l 16バルブ デュアルキャブ JG | 1,455 | 1,457 | 1,461 | 1,476 | 1,471 | 1,489 |
5ドアセダン FF 1.6l 16バルブ PGM-FI JX-i | 1,715 | 1,717 | 1,721 | 1,736 | 1,731 | 1,749 |
注
1.価格表はマニュアルミッション車。
2.電子制御(PGM)ロックアップ機構付4速オートマチックは91千円高でFF車に設定。
3.ローホールド機構付、電子制御(PGM)2WAY4速オートマチック(デュアルモードロックアップ)は105千円高で4WDのJX-iに設定。
4.チルト機構付電動スモークドガラス・サンルーフは、90千円高でJG,JX,JX-iに設定。
5.本革シートは、150千円高で4ドアのJX,JX-iに設定。
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