本田技研工業(株)は、250ccクラスで唯一のカムギア・トレーン(カムシャフトを歯車で駆動する方式)機構採用の精密なDOHC4気筒エンジンを搭載し好評の「ホンダCBR250R」に、新デザインの優れた空力特性と力強いフォルムを両立させたデュアルヘッドライト付フェアリングや、異形五角の「目の字」断面構造をもつアルミ製ツインチューブ・フレームなどを採用し5月13日より発売する。
エンジンは、新設計の大容量(6L)エアクリーナーや、大径(32mm相当)キャブレターの採用にくわえ、シリンダーヘッド部を大幅に改良。具体的には、吸気ポート形状やバルブ挟み角、燃焼室形状やカムシャフトのプロフィールなどの変更によって吸気効率を向上。さらにピストンやコンロッドなどの往復運動部品の徹底軽量化をはかるとともに、エキゾーストパイプの管長やマイクロ・コンピュータ制御による点火タイミングの最適化をはかることによって、低回転域からレッドゾーン入口の18,000rpmまで、より幅広い回転域で力強く俊敏な応答性をもつ出力特性を実現している。
ホンダ CBR250R
販売計画(国内・年間)
20,000台
全国標準現金価格
589,000円
(北海道・沖縄は、9,000円高、その他一部離島を除く。)
フレームは、ホンダ独自の軽量・高剛性アルミ製ツインチューブ型バックボーン式で、新たに異形五角断面の幅広いパイプを採用するなど徹底した軽量・スリム化をはかりながらも、力強い機能美と高質感をあわせもたせている。またシートレールを兼ねるリア・サブフレームは、取り付け位置や形状に工夫を凝らし、720mmという極めて低いシート高を実現し、乗車姿勢にゆとりを持たせるとともに優れた足着き性を両立。さらに後部シート下部には、小物が収納できるスペース(2.5L相当)を確保している。
足廻りは、新たにブレーキ・フィーリングの良い大径(310mm)のフローティング(浮動式)シングル・ディスクブレーキを前輪に採用。また、ブレーキレバーには、握り幅を調整できるアジャスター機構を装備している。後輪には、より幅広(4.00×17)の3本スポーク・キャストホイールに極太(140/70-17)のタイヤを組み合わせて採用しており、優れた路面追縦性を発揮する前・後サスペンションとあいまって機敏で軽快な操縦性を楽しめるものとしている。
主要諸元
| 型式 | MC19 | |
| 全長×全幅×全高(m) | 2.020×0.685×1.075 | |
| 軸距(m) | 1.365 | |
| 最低地上高(m) | 0.135 | |
| シート高(m) | 0.720 | |
| 車両重量/乾燥重量(kg) | 154/138 | |
| 乗車定員(人) | 2 | |
| 燃費(km/L)50km/h定地走行テスト値 | 41.5 | |
| 最小回転半径(m) | 2.9 | |
| エンジン型式 | MC14E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・4気筒) | |
| 総排気量(cm3) | 249 | |
| 内径×行程(mm) | 48.5×33.8 | |
| 圧縮比 | 11.0 | |
| 最高出力(PS/rpm) | 45/15,000 | |
| 最大トルク(kg-m/rpm) | 2.6/10,500 | |
| キャブレター型式 | VG05 | |
| 始動方式 | セルフ式 | |
| 点火方式 | フル・トランジスタ式 | |
| 潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
| 潤滑油容量(L) | 2.7 | |
| 燃料タンク容量(L) | 13 | |
| クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
| 変速比 | 1速 | 2.733 |
| 2速 | 2.000 | |
| 3速 | 1.590 | |
| 4速 | 1.333 | |
| 5速 | 1.153 | |
| 6速 | 1.035 | |
| 減速比(1次/2次) | 2.966/3.176 | |
| キャスター(度)/トレール(mm) | 25°00′/89 | |
| タイヤサイズ | 前 | 100/80-17 52H |
| 後 | 140/70-17 66H | |
| ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
| 後 | 油圧式ディスク | |
| 懸架方式 | 前 | テレスコピック |
| 後 | スイング・アーム | |
| フレーム形式 | バックボーン | |
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