本田技研工業(株)は、レジャー用、防災用から業務用まで手軽な電源として幅広い用途で好評の携帯用発電機シリーズに、新たに超小型・軽量のポータブル発電機、ホンダ「HIPPO(ヒポ)」JHタイプ(50Hz用)、NHタイプ(60Hz用)、の1機種2タイプを追加し、12月21日より発売する。尚、販売ルートはお客様の簡便性を考慮し、全国のホームセンターを中心に展開する。
このホンダHIPPOは、軽量2サイクルエンジンを採用、素材にもアルミ、樹脂などを多用することによって従来より大幅な軽量化に成功(乾燥重量8.5kg)。さらにシンプルな機構によって高信頼性と圧倒的な小型化を計り、全長365mm、全幅195mm、全高305mmと、優れたスペース効率と持ち運びの簡便性を実現した。
また、遮音効果を高めるためにエンジン部を遮蔽する高温室隔壁を二重化し、さらに高品質マフラーを採用、ボディ全体をすっぽり包む半密閉式防音構造とすることにより、わずか50デシベル(150VA時<A>/7m)の低騒音を実現した。これにより、早朝の住宅地や、深夜の稼働も可能となり利用範囲は一段と広まった。
販売計画(国内・年間予定)
10,000台
全国標準現金価格
54,000円
発電システムは、先進の3相多極高速発電+インバーター方式※(300VA時)を採用。周波数を一定に保ちつつ、出力が異なる2種類の交流電気(150VA/300VA)を取り出し可能とし、直流出力は、12V6Aと乗用車などのバッテリー充電など家庭での広い用途に最適なものとなっている。また、AVR機構の内蔵により電圧の安定化も実現されている。
外観は、ボディの突起部分を極力少なくするなどの配慮を行ない持ち運びに便利なスマートなデザインとし、カラーも好みに応じてイエロー、ブラウン、ブラックの3色を用意し、さらに、予備プラグ、ドライバー、バッテリーチャージコード等を納めたツールボックスを標準装備とした。これによりホンダの携帯用発電機シリーズは、9機種、16タイプとなり一段と充実した。
その他の主な特徴
- ・「運転」「停止」「チョーク」の操作がひとつの動作で行なえる簡単な操作のスイッチレバーを装備。
- ・軽くスムーズで引きやすいリコイルスターター。
- ・出力中は緑色に点灯する出力表示灯を装備。また過大な負荷がかかると赤い過負荷警告灯が点灯、さらに約10秒間そのままの状態が続くと出力が自動的に停止し回路を守る安全構造となっている。
- ※3相多極高速発電+インバーター方式
3相多極高速発電方式は、「ローター」を高速に回転させることによって「ステーター」に「3相交流」を発電させる方式で、従来の単相2極発電方式に比べ発電性能は格段に高くなっている。これによって発生する高周波電流を、整流回路+電圧制御回路を経由して安定した直流に変換、さらに「インバーター回路」によって電子的に単相交流へと変換する。
HIPPOとは、
英語で、カバの意味。ボディ側面から眺めたフォルムが、カバの姿に似ていることからこの名前が付けられました。
HIPPO主要諸元表
発電機 | 連続定格出力 | 型式 | 交流 | 直流 |
JH | 50Hz 100V-150VA(3,000rpm)/ 300VA(4,500rpm) |
12V-6A | ||
NH | 60Hz 100V-150VA(3,000rpm)/ 300VA(4,500rpm) |
|||
型式 | インバーター式単相交流発電機 | |||
界磁方式 | マグネット方式 | |||
電圧調整方式 | サイリスタAVR方式 | |||
出力端子 | 交流 | アース付コンセント | ||
直流 | T型コンセント | |||
回路保護装置 | 交流 | インバーター内蔵電子プロテクター | ||
直流 | コンセント一体型サーキットプロテクター | |||
エンジン | 形式 | 強制空冷2サイクル1気筒立軸形ガソリン | ||
総排気量(cc) | 34.4 | |||
連続定格出力(PS/rpm) | 0.64/4,500 | |||
始動方式 | リコイルスターター | |||
連続運転可能時間 | 150VA | 約3時間 | ||
300VA | 約1.8時間 | |||
燃料タンク容量(L) | 0.81 | |||
寸法重量 | 全長×全幅×全高(mm) | 365×195×305 | ||
乾燥重量(kg) | 8.5 | |||
騒音レベル〔dB(A)/7m) | 50(150VA時)/58(300VA時) |
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