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1987年11月24日 ニュースリリース

取り回しに優れ確実な植付作業ができるホンダ歩行型田植機「TP2・TPX2・TPX4」の3機種を発売

 本田技研工業(株)は、数々の新機構を採用し、取り扱いやすく、苗の植付作業に優れた性能を発揮するホンダ歩行型二条田植機「TP2・TPX2」2機種と歩行型四条田植機「TPX4」の合計3機種を12月20日より発売する。

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エンジン

静かで燃料経済性に優れ、安定した出力を発揮する4サイクルOHVエンジン<GX110(107 cc・3.5PS/2,000rpm)>を搭載。また、軽い力で始動ができるリコイルスタータとトランジスターマグネット点火装置とあいまってスムーズな始動性能を発揮するものである。

植付け機構

ニューダブルアクション方式

  • 外爪と内爪の一体構造で、外爪が苗を傷つけないようにマットから掻き取り、小さな苗から大きい苗まで内爪が田面にほぼ垂直に植付ける方式で、しかもこの爪は、軌跡が大きく手植えに近い設計となっている。

A・W・F (アジャスタブル・ワイド・フィーダー)

  • 突起付きゴムベルトをもつ強制苗送り装置で、培土マット・人工マットを問わずマット苗を確実に搬送。さらに、苗の植付け本数に応じて苗送り量が自動的に調節され、苗の損傷や欠株も防ぐものとなっている。

操作系

ジャストマチック(自動水平安定装置)

  • 凹凸の激しい圃場や、あぜ際の高低差に応じて左右の車輪の高さを自動的に調整、機体を水平に保ち植付け姿勢を安定させ、苗倒れや、欠株を防止するとともに、直進性、取り回しの向上にも貢献している(TPX2)。

複動式油圧シリンダー

  • 進行方向の耕盤の起伏に応じて、車輪の深さを自動的に調整して機体を安定させ、苗を一定の深さで植付可能としている。

ジャストスイング機構

  • 旋回時に、ハンドルがラクに支えられるようチェーンケースが屈曲し、機体の前・後のバランスを調整する機構で、方向転換がスムーズに行え作業効率を一段と向上させている。(TPX4)。

その他の主な特徴

  • 自動収納式マーカーがサイドクラッチと連動し、クラッチレバーを握ると自動的に収納、旋回時のタイムロスを低減(TPX4)。
  • 植付け深さ調節、株間調節、植付け本数調節は、それぞれ一本のレバーで操作できる設計となっている。
  • ハンドル高さが無段に調整(上下70mm)でき、作業者の体格に合った姿勢が得られる。
  • 農繁期の夜間作業に便利な、ヘッドライトを装備。
  • ワイドに開く2分割ボンネットを採用。日常の整備点検、清掃性を向上。

販売計画(国内・年間予定)

3機種合計 1,000台

全国標準現金価格(一部離島除く)

TP2 323,000円
TPX2 343,000円
TPX4 543,000円

主要諸元

機種名 TP2 TPX2 TPX4
型式 UPD UPD UPE
機体寸法 全長(格納時)(mm) 1,990 2,300
全幅(格納時)(mm) 900 1,560
全高(格納時)(mm) 790 790
装備重量(kg) 105 110 175
エンジン 形式 強制空冷4サイクル1気筒25°傾斜ガソリン(OHV)
総排気量(cc) 107
定格出力/
回転速度(PS/rpm)
2.7/1,800(最大3.5/2,000)
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(L) 2.5 3.5
点火方式 トランジスタマグネット点火
始動方式 リコイルスターター
走行部 車輪上下調節 油圧自動方式 油圧自動方式
(ジャストマチック)
油圧自動方式
(ジャストスイング)
車輪 種類 ゴムラグ車輪
外径(mm) 610 660
変速段数 前進2段・ 後進1段
植付部 植付条数(条) 2 4
植付条間(cm) 30
植付株間(cm) 14・16・18(標準タイプ)
植付株数(株/3.3cm2 80・70・60(標準タイプ)
植付深さ(cm) 2~4(5段調整)
一株本数
調節方法
縦(mm) 7~19(ワンタッチセレクタ)
横(ピッチ/回転) 10.8/26・14/20
植付速度(m) 0.36~0.64 0.36~0.66
路上走行速度(km/時) 4.7 5
作業能率(分/10a) 50~80 30~40
予備苗搭載数(箱) 2 4
安全鑑定適合番号 -

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