本田技研工業(株)は、軽量・コンパクト設計（乾燥重量TH400=270kg、TH450＝280kg）で、扱いやすく、優れた脱穀性能を発揮するホンダハーベスタ「TH400/TH450」の2機種を4月20日より発売する。
このハーベスタ「TH400/TH450」は、経済性、耐久性に優れ、粘り強いパワーを発揮する4サイクルOHVエンジン（TH400＝144cc・5.0PS/2,000rpm、TH450＝242cc・8.0PS/1,800rpm）を搭載。
脱穀は、扱室（こぎしつ）に入った稲を、扱歯（こぎば）と網により、籾（もみ）とワラに分離。さらに、超高選別ダイナミックシーブ※1の採用により、籾だけにすばやく選別し、吸引ファンによってワラ屑を排出する設計となっている。
さらに、脱穀部で選別された籾は、ラセン式のコンベア（ラセン揚穀）で確実に取出口に送り上げられる機構となっており、効率の良い脱穀作業を可能としている。
また、収穀は、収納袋の交換作業が簡単に行え、袋交換の時期も分るバイパス収穀方式を採用。この方式は、片方の籾袋が一杯になるとブザーが鳴り袋交換を指示。手動レバーの切り換えでもう一方の籾袋にバイパスして収納できるようになっており、作業効率を一段と向上させている。
- ※1籾とワラに選別するために、上下・前後に振動させる振動板を云う。また、この振動板は、他社と比べて大きく、特殊な設計により優れた選別性能を発揮するものである。
ハーベスタTH400
販売計画（国内・年間・予定）
シリーズ合計 1,000台
全国標準現金価格（一部離島を除く）
TH400 420,000円
TH450 480,000円
その他の主な特徴
- ・エンジンオイル量が規定レベル以下になると、警告ブザーが鳴りエンジンオイル不足を知らせるオイルアラート機構を装備。
- ・乾燥・生脱穀・ワラ屑の処理は、それぞれに最適な風量（送塵量）を選べる排塵ダイアルを採用。
- ・作業条件に合わせて使いわけができる、便利な二段折りたたみ式扱台（こぎだい）を装備
主要諸元
| 名称 | TH400 | TH450 | ||
| 機体寸法（格納時） | 全長(mm) | 2,100 | ||
| 全幅(mm) | 1,310 | |||
| 全高(mm) | 1,250 | |||
| 重量(kg) | 270 | 280 | ||
| エンジン | 名称 | GX140 | GX240 | |
| 形式 | 空冷4サイクル1気筒25°傾斜エンジン | |||
| 総排気量(cc) | 144 | 242 | ||
| 定格出力/回転速度(PS/rpm) | 3.8/1,800(最大5.0/2,000) | 6.0/1,800(最大8.0/1,800) | ||
| 使用燃料/燃料タンク容量(L) | 自動車用無鉛ガソリン/3.6 | 自動車用無鉛ガソリン/3.5 | ||
| 点火方式 | トランジスタマグネット点火 | |||
| 始動方式 | リコイルスタータ | |||
| オイルアラート装置 | 警報ブザー式 | |||
| 走行部 | 形式 | エンドレスゴムクローラ | ||
| クローラ（幅×接地長）(mm) | 150×650 | |||
| 変速方式 | レバー式（前進2段・後進1段） | |||
| 走行速度(ｍ/S) | 前進 | 0.25・0.90 | ||
| 後進 | 0.20 | |||
| 脱穀部 | 形式 | 自脱式（下扱式） | ||
| 扱胴（径×幅）(mm) | 364×391 | |||
| 選別方式 | 揺動、吸引 | |||
| 揚穀方式 | ラセン | |||
| 集穀方式 | 1袋（警告バイパス付） | |||
| 作業能率（分/10a） | 40～80 | 35～60 | ||
| 安全鑑定適合番号 | 申請中 | |||
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