本田技研工業(株)は、61年4月に発売以来フェアリングのない個性的なデザインで好評の「ホンダ・VFR400Z」の吸気系・動弁系の大幅な見直しにより出力特性を向上するとともに、シンプルなカラーリングデザインを採用して4月15日から発売する。
エンジンは、全日本ロードレース選手権T・T・フォーミュラ3の国際Aクラスで圧倒的な強さを誇っているレースマシン「RVF400」のダイレクトな系譜。カムシャフトをギヤ(歯車)で駆動するホンダ独創の水冷・4サイクル・DOHC・90度V型4気筒エンジンの吸気系・動弁系の見直しにより、充填効率を徹底追求し、最大トルク4.0kg-m/10,000rpmを実現している。キャブレターは30mmから32mmに大径化し、エアーファンネルを新たに採用。さらに、吸気ポートをよりストレート化し、大径の吸気バルブを採用するなど吸気効率の向上を図っている。また、動弁系部品(細軸バルブ/バルブ・リテーナー/バルブ・コッター)の徹底軽量化やカムシャフト・ギアの噛み合い構造の見直しによって動弁系のフリクションを低減。これらにより低回転域から高回転域まで俊敏で応答に優れた力強い出力特性を発揮している。
販売計画(国内・年間)
2,000台
全国標準現金価格
629,000円
―価格据え置き―
(北海道・沖縄・その他一部離島を除く)
従来からの特徴
フレーム
2本の極太メインフレームを中心とし、エンジン自身をもフレームの一部とした軽量・高剛性のアルミ製ツインチューブ・ダイヤモンド式。スリムなV型エンジン幅を活かした低重心、かつ、機械部分を集約化した設計とあいまって優れた操縦性を実現している。
ブレーキ
前輪に2枚、後輪に1枚の油圧式ディスクブレーキを装備。さらに、前輪のブレーキパッドには、軽量で断熱性、耐摩耗性に優れたセラミック素材を使用している。
その他
ヘッドライトは、丸型2灯式であり、より精悍で個性あるデザインとしている。
主要諸元
型式 | NC21 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.010×0.695×1.010 | |
軸距(m) | 1.375 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.765 | |
車両重量(kg) | 178 | |
乾燥重量(kg) | 159 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 44.2(60km/h定地走行テスト値) | |
エンジン型式 | NC13E・水冷4サイクルDOHC4バルブV型4気筒 | |
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比 | 11.3 | |
最高出力(PS/rpm) | 59/12,500 | |
最大トルク (kg-m/rpm) |
4.0/10.000 | |
始動方式 | セルフ | |
点火方式 | フル・トランジスタ | |
潤滑油容量(L) | 3.1 | |
燃料タンク容量(L) | 16 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.307 |
2速 | 2.352 | |
3速 | 1.850 | |
4速 | 1.545 | |
5速 | 1.333 | |
6速 | 1.227 | |
減速比(1次/2次) | 2.117/3.000 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-16 54H |
後 | 130/70-18 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
後 | スイングアーム(プロリンク) | |
フレーム型式 | ダイヤモンド | |
最少回転半径(m) | 2.8 |
お客様からのお問い合わせは、 「お客様相談センター 0120-086819(オーハローバイク)」へお願い致します。