本田技研工業(株)は、61年4月発売以来スポーティなスタイルと、軽快な走り味で好評を得ている「ホンダ・VFR400R」に最新のレースで培った新技術・片持ち式リヤフォーク(商標名・プロアーム)や、大径(276mm)のフローティング(浮動式)・ダブル・ディスクブレーキを採用するなど、一段と装備を充実させ、3月20日より発売する。
このVFR400Rに新たに採用された後輪懸架装置のプロアーム(片持ち式リヤフォーク)は、世界耐久選手権で1985年・1986年の2年連続チャンピオンを獲得したレースマシン「RVF750」の最新技術を投入したものであり、ホイール着脱の容易さや、チェーン調整の簡便化がはかれる構造となっている。
また、前輪には、フローティング(浮動式)の大径ダブル・ディスクを採用し、ホイールデザインも前輪は6本スポーク、後輪は8本スポークでリム巾3.50の巾広いサイズの新デザインとしている。さらにシート形状も前後分離タイプとするなど、より軽快なスポーツ性を強調した装備となっている。
エンジンは、全日本ロードレース選手権T・T・フォーミュラ3の国際Aクラスで圧倒的な強さを誇っているレースマシン「RVF400」と同型の量産仕様。カムシャフトをギヤ(歯車)で駆動するホンダ独創の、水冷・4サイクル・DOHC・90度V型4気筒エンジンの吸・排気効率を徹底追求し、400ccクラス最高の最大トルク4.0kg-m/10,000rpmを実現している。キャブレターは30mmから32mmに大径化し、排気系には大容量で効率の良いマフラーを採用。これらにより低回転域から高回転域まで俊敏で応答性に優れた力強い出力特性を発揮している。
また標準現金価格は、従来モデルに対し20,000円高としている。
販売計画(国内・年間)
15,000台
全国標準現金価格
679,000円
―従来モデルに対し20,000円高―
(北海道・沖縄、その他一部離島を除く。)
主要諸元
型式 | NC24 | |
全長(m) | 2.010 | |
全幅(m) | 0.690 | |
全高(m) | 1.125 | |
軸距(m) | 1.375 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.770 | |
車両重量(kg) | 183 | |
乾燥重量(kg) | 164 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 44.2(60km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | NC13E・水冷4サイクルDOHC4バルブV型4気筒 | |
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比 | 11.3 | |
最高出力(PS/rpm) | 59/12,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 4.0/10,000 | |
始動方式 | セルフ | |
点火方式 | フル・トランジスタ | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 3.1 | |
燃料タンク容量(L) | 16 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.307 |
2速 | 2.352 | |
3速 | 1.850 | |
4速 | 1.545
|
|
5速 | 1.333 | |
6速 | 1.227 | |
減速比(1次/2次) | 2.117/3.000 | |
キャスター(度) | 26°10′ | |
トレール(mm) | 96 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-16 54H |
後 | 130/70-18 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク(フローティング) |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
後 | スイング・アーム(プロアーム) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
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