本田技研工業(株)は、250ccクラスで初めてカムシャフトをギア(歯車)で駆動する水冷・4サイクル・DOHC4気筒エンジン(最高出力45PS/14,500rpm)搭載や、 軽量・高剛性のアルミ製フレーム採用のスーパースポーツバイク「ホンダ・CBR250 FOUR」を4月25日より発売する。
この新設計エンジンは、カムシャフトをギアで駆動することにより、高回転時のより正確な弁作動と摩擦抵抗の低減を実現。さらに、クロームモリブデン浸炭コンロッドを採用するなど、往復運動部品の軽量化を徹底して追求。また、新型4連キャブレターから燃焼室までの吸気経路をほぼ一直線とした設計や、大径弁の採用とあいまって、高い吸・排気効率を実現。これらにより、低回転域から高回転域まで、どの回転域でも俊敏で応答性にすぐれスポーツ走行に適したエンジンとなっている。
車体は、ホンダ独自の製造技術による軽量・高剛性の「目の字」断面 構造を採用したアルミ製ツインチューブ・ダイヤモンド式フレームを採用。また、足回りには、競技用二輪車で開発してきた軽量と高剛性を合わせもつ、新設計「S字」断面スポーク採用のアルミ製キャストホイールや、新設計の偏平タイヤ(前輪80%、後輪70%)を採用。さらに、強化されたフレームと偏平タイヤの特性に合わせた、極太の後輪スイングアーム(プロリンク式サスペンション)とド・カルボン型リアクッションなどの採用により、路面追従性にすぐれた軽快なスーパースポーツバイクとなっている。
デザインは、ライダーの疲労を軽減させるために、徹底して空力特性を追求することから生まれた大型フロント・フェンダーや、ヘッドライトと一体化したハーフ・フェアリング(風防)、リア・カウルなどを採用。これらが、新感覚のタンク形状と一体となり、新世代のスーパースポーツバイクを感じさせる強く美しいフォルムを作り出している。
販売計画(国内・年間予定)
28,000台
全国標準現金価格
549,000円
(北海道・沖縄、その他一部離島を除く。)
主要諸元
型式 | MC14 | |
全長(m) | 2.000 | |
全幅(m) | 0.685 | |
全高(m) | 1.120 | |
軸距(m) | 1.370 | |
最低地上高(m) | 0.140 | |
シート高(m) | 0.750 | |
車両重量(kg) | 153 | |
乾燥重量(kg) | 138 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 48.2(50km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 2.6 | |
エンジン型式 | MC14E・水冷4サイクルDOHC4バルブ4気筒 | |
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 48.5×33.8 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(PS/rpm) | 45/14,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 2.5/10,500 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 2.7 | |
燃料タンク容量(L) | 14 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
キャスター(度) | 26°00′ | |
トレール(mm) | 97 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/80-17 52H |
後 | 130/70-17 62H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
後 | スイングアーム(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
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