本田技研工業(株)は、米国で人気を博しているモータースポーツ″※1フラット・トラッ ク・レース″で使用されている競技用車の技術を導入した、新しい型のオン・オフ兼用※2ダートスポーツバイク「ホンダ・FTR250」を2月25日より発売する。
このFTR250は、「軽量・低重心・スリムな車体に、応答性の良いシンプルなエンジンを搭載する。」という、フラット・トラック・レース用車の考え方をもとに、不整地、市街地とも軽快な走りが楽しめるスポーツバイクとして開発したものである。
エンジンは、低・中速域での鋭い応答性と高回転域での力強い出力を発揮するフラットバルブPJ型キャブレター装着の、空冷4サイクル単気筒エンジンを搭載。また、電装関係では、低回転時でも高い点火特性をもつ無接点式CDIを採用している。
車体設計は、低重心、かつ短いホイールベース(1,385mm)を基本とし、低いシート高(780mm)や大きなハンドル切れ角(50度) とあいまって、不整地はもとより市街地でも軽快な取り回しが可能となっている。足回りは、前輪にテレスコピック式、後輪にプロリンク式サスペンション、また、前・後輪ともに油圧式ディスクブレーキを採用。
さらに、FTR250専用の幅広タイヤを装着するなど、スポーツ走行に適したものとなっている。
- ※1フラット・トラック・レース=平坦に、かつ固く整地した土のコースで速さを競う、米国で最も歴史のある二輪競技であり、全米選手権では、5万人以上の観客を集めるレースもあるほど、絶大な人気を博している。ホンダは、1979年からこのレースに参戦し、1984、85年と2年連続でメーカーとライダーの両チャンピオンを獲得している。
- ※2ダートスポーツ=フラット・トラック・レースの別名が″ダート・トラック・レース″。
そこから生まれた新しいスポーツバイクのカテゴリーとして命名。
販売計画(国内・年間)
キック仕様セルフスターター仕様合計で10,000台
全国標準現金価格
キック仕様385,000円
セルフスターター仕様 398,000円
(北海道・沖縄価格は、9,000円高。その他、一部離島を除く。)
主要諸元
型式 | MD17 | |
全長(m) | 2.080 | |
全幅(m) | 0.900 | |
全高(m) | 1.095 | |
軸距(m) | 1.385 | |
最低地上高(m) | 0.185 | |
シート高(m) | 0.780 | |
車両重量(Kg) | 122〈127〉 | |
乾燥重量(Kg) | 114〈119〉 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 53.5(50km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | MD17E・空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 73.0×59.5 | |
圧縮比 | 9.3 | |
最高出力(PS/rpm) | 27/8,500 | |
最大トルク(Kg-m/rpm) | 2.4/7,500 | |
キャブレター型式 | PJ52 | |
始動方式 | キック〈セルフ〉 | |
点火方式 | 無接点式CD1 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 1.6 | |
燃料タンク容量(L) | 7.2 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
キャスター度(度) | 24°30′ | |
トレール(mm) | 78 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-19 57P |
後 | 120/90-18 65P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
後 | スイングアーム(ブロリンク) | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
〈 〉内は、セルフ仕様車。
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