本田技研工業(株)は、溶接機と発電機の両機能を持ち幅広い用途に適し好評を得ている溶接発電機に、EW140・171(140・171アンペア)の2機種2タイプを加え11月8日より発売する。
この「EW140/171」は、看板、サッシ、シャッターなどの取付工事から、鉄筋、配管工事などの溶接作業や、作業現場での照明、大型電動工具などの電源としてさまざまな作業に適した溶接発電機として開発。エンジンは、静かで粘り強く、燃料経済性の優れた4サイクルOHV(オーバーヘッドバルブ)エンジンを搭載。
EW140は、直流140アンペア(最大)で3.2mmの溶接棒を、EW171は、直流170アンペア(最大)で4mmの溶接棒が使用できるものとなっている。しかも溶接電源は、6相半波整流方式※1や大容量リアクター※2を採用。これによりキメ細かいなめらかな溶接電流が得られアーク<放電>切れの少ない安定した溶接火花で、ムラの少ない溶接の仕上がりと、スムーズな溶接作業を可能としている。
また発電機としても、それぞれこのクラス(溶接用出力最大140・171アンペアクラス)最大級の4キロボルトアンペアー(60Hz-EW171)・3キロボルトアンペアー(60Hz・EW140)の単相交流100Vの出力が取り出せる補助電源機能を備えているため、充分に対応することができるものとなっている。これにより、ホンダ溶接発電機は、3機種3タイプ、また発電機シリーズ全体としては、18機種42タイプとより充実、使用目的に応じて最適タイプを、選ぶことができるものとなった。
- ※16相交流発電機で発生した、6相交流をダイオードで半波整流し、直流を得る方式。
- ※2鉄心にコイルを巻き、それに電気エネルギーを蓄え、溶接火花切れを防ぎ溶接性能を向上させる装置。
販売計画(国内・年間予定)
「EW140/171」シリーズ合わせて2,000台
全国標準現金価格
EW140 310,000円
EW171 410,000円
主な特徴
- ・エンジンオイルが規定レベル以下になると自動的にエンジンが停止し、エンジンの焼付を未然に防止するオイルアラート機構の採用。
- ・無負荷運転時には、自動的にエンジン回転をアイドリング状態まで下げ、燃費向上と運転音レベルの低減をもたらすオートスロットル(回転自動制御)機構の採用。
- ・ポイントメンテナンス不要の無接点式マグネット点火方式と、軽い力で始動が容易なメカニカルデコンプ機構(エンジンを始動する時リコイルスターターのロープが軽く引けるように、エンジンの圧縮を一時的に逃す機構。)を採用。
- ・燃料の中間補給の回数を減らして作業能率をアップさせる大容量燃料タンク(13.5L)を採用。また燃料補給の目安に役立つ燃料計を装備。
- ・作業現場の移動に便利な、四輪ホイールを標準装備。
主要諸元
機種 | EW171 | EW140 | ||
溶接用(直流)出力 | 発電機型式 | 2極界磁回転型単相交流発電機 | ||
発電方式 | 6相半波 | |||
定格出力 | 直流26.5V-130A | 直流25V-100A | ||
定格使用率(%) | 50 | 40 | ||
電流調整範囲(A) | 50~170 | 40~140 | ||
適用溶接棒芯径(mm) | 2.6~4.0 | 2.0~3.2 | ||
交流出力 | 定格出力 | 100V-4KVA(60Hz) | 100V-3KVA(60Hz) | |
出力端子 | 交流:アース付コンセント/ 30A 1個、15A-2個 |
交流:アース付コンセント/ 15A-2個 |
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回路保護装置 | ノーヒューズブレーカー | |||
エンジン | 型式 | 強制空冷4サイクル・OHV | ||
総排気量(cc) | 337 | 242 | ||
連続定格出力(PS/rpm) | 8.0/3,600 | 6.0/3,600 | ||
始動方式 | リコイルスターター | |||
連続運転可能時間 | 溶接使用 | 6.0時間 | 8.7時間 | |
交流使用 | 4.2時間 | 6.2時間 | ||
燃料タンク容量(L) | 13.5 | |||
寸法 | 全長×全幅×全高(mm) | 675×655×575 | 630×655×570 | |
重量 | 乾燥重量(kg) | 99 | 82 | |
騒音レベル〔dB(A)/7m〕 | 溶接使用 | 74 | 71 | |
交流使用 | 72 | 69 |
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