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1985年08月29日 ニュースリリース

小型・軽量で幅広い動力源に最適な汎用エンジン「GX340」を発売

 本田技研工業(株)、発電機、耕うん機、ポンプ、除雪機などの完成機やOEM製品(小型建設機械メーカー、ポンプメーカー、運搬車メーカー、農業機械メーカー)などの動力源として幅広い分野で利用されているホンダ汎用エンジンシリーズに、軽量・コンパクトで、燃料経済性、静粛性、耐久性にすぐれた4サイクルOHV(オーバーヘッドバルブ)機構採用の11馬力汎用エンジン「ホンダGX340」3タイプ(LJ・SJ・YJ型)を9月1日より発売する。

GX340

GX340

 このGX340は、OHV機構と傾斜シリンダー(25度)の採用により、小型・軽量化をはかるとともに、低重心設計によって低振動を実現、また新設計の燃焼室形状によりすぐれた吸排気効率が得られ、高性能で燃料経済性にすぐれたものとなっている。

 また、エンジンにかかる負荷変動による回転ムラを減少させる2軸ガバナー機構※1の採用で、粘り強く安定した出力を発揮できるエンジンとなっている。さらにメカニカルデコンプ機構付リコイルスターター※2や低速から高速まで安定した出力が得られる電子進角付CDI点火装置を採用したことにより、始動性にもすぐれたものとなっている。

販売計画(国内・年間予定)

3,000台

全国標準現金価格

GX340(SJ型・YJ型) 109,000円
GX340(LJ型) 112,000円

 さらに低重心設計(25度傾斜シリンダー)により、エンジン全体の振動を低減させるとともに、タイミングギヤとカムギヤに、ハスバ歯車(ヘリカルギヤ)を採用したことにより、ギヤ音を減少させるなど、静粛性にもすぐれたエンジンとしている。

 これにより、ホンダ汎用エンジンは9機種となり、2.2馬力から11馬力まで使用目的にあわせて最適タイプを選べるものとなった。

  • ※1別軸に調速(ガバナー)装置専用軸をもうけて、キャブレタースロットルを作動させる機構。
  • ※2エンジンを始動する時、リコイルスターターのロープが軽く引けるように、エンジンの圧縮を一時的に逃す機構。

工場オプション

  • エンジンオイル量が規定レベル以下になると、自動的にエンジンスイッチが切れてエンジン焼付きを未然に防ぐ、オイルアラート機構。
  • ヘッドライト等の電源取入れ口として便利なランプコイル(6ボルト・12ボルトの各2種類)。
  • 容易に始動できるセルフスターター。

主要諸元

< >内はLJタイプ

型式 GX340
エンジン型式 空冷4サイクル傾斜形頭上弁式ガソリン
総排気量(cc) 337
内径×行程(mm) 82×64
連続定格出力(PS/rpm) 8/3,600<8/1,800>
最大出力(PS/rpm) 11/3,600<11/1,800>
最大トルク(kgm/rpm) 2.4/2,500<4.8/1,250>
回転方向 出力軸より見て、左
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(L) 6.5
燃料消費率(g/PS・h) 230(連続定格出力時)
潤滑油量(L) 1.1
気化器 横型バタフライ式
点火方式 無接点式マグネット点火(CDI)
点火プラグ NGK BP6ES-11/NDW20EP-U11
始動方式 リコイル式
調速方式 遠心重錘式
潤滑方式 強制飛沫式
減速方式 <1/2カム軸減速式>
エアクリーナー方式 デュアル式
寸法(全長×全幅×全高)(mm) 390<450>×445×435
乾燥重量(kg) 31<35>
全装備重量(kg) 37<41>

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