本田技研工業(株)は、砂地や泥地、草原はもとより雪原などにおいてもすぐれた走破性と使 い易さを発揮する多目的オフロード専用3輪バギーATCシリーズに、デザインを一新した「ATC70」、さらに本格的レース用マシンの「ATC200X」を追加し、ともに8月20日よ り発売する。
このATCシリーズは、スポーツ走行から牧場、農園等での業務用にも適した多目的なオフロード専用3輪バギー車として開発。エンジンは信頼性が高く力強い空冷4サイクル・OHCエンジンを搭載。中低速トルク中心の出力特性によりすぐれた走破性を発揮する。
ATC70
ATC200Xは、高出力18馬力の4サイクルエンジンを搭載。また、CDI点火方式の採用により、強力かつ安定した点火性能を発揮する。サスペンションは、フロントに、大きなショックもバランスよく吸収するエアサスペンションを採用。これにより、高い走破性と優れた路面追従性を実現している。また、リアには、ダイヤルひとつで減衰力を4段階に調整できるアジャスタブル機構を取り入れたガス・オイル分離加圧式リザーバーダンバーを採用。堅牢かつ軽量な角型断面スイングアームとあいまって、荒地などでの優れた踏破力を発揮している。
ATC200X
装備面では、油圧式ディスクブレーキを前後に採用、強力な制動力を実現している。フレームは、トータルバランスに優れたセミダブルクレードルフレームを採用、高い剛性を得るとともに、 軽量化を計っている。これらにより競技用車としての充実した機能と、高い走行性能とを合わせて実現している。
また、ATC70は、初心者や女性にも扱いやすさで好評の軽量、コンパクトな車体に、3.4馬力の4サイクルエンジンを搭載。デザインを一新している。
なお、ATCシリーズは、オフロード専用車輌のため、一般公道や、公共の用に供する場所等では走行できない。
販売計画は、
シリーズで国内年間5,000台を予定している。
標準現金価格は
全国統一で、
ATC70 145,000円
ATC200X 350,000円である
(一部離島は除く)。
その他の主な特徴
- ○前後輪に軽量なアルミホイールを装備(ATC200X)。
- ○石などからエンジンを守る、堅牢な高張力鋼板のスキッドプレートを採用(ATC200X)。
- ○親指だけでスロットルコントロールができる、レバータイプのスロットルを採用。
- ○傾斜地などで便利なリアブレーキを駐車ブレーキにする事ができる、パーキングロック機構を採用。
- ○地面からのショックを吸収し、サスペンションの役割りも果たす超低圧バルーンノビータイヤを採用。
主要諸元表
| ATC200X | ATC70 | |
| 全長×全幅×全高(mm) | 1,850×1,050×1,040 | 1,300×800×800 |
| 軸距(mm) | 1,210 | 895 |
| 最低地上高(mm) | 125 | 85 |
| 乾燥重量(kg) | 128 | 77 |
| エンジン型式 | 4サイクルOHC単気筒 | 4サイクルOHC単気筒 |
| 排気量(cm3) | 192 | 72 |
| 内径×行程(mm) | 65×57.8 | 47×41.4 |
| 圧縮比 | 9.6 | 7.5 |
| 最高出力(PS/rpm) | 18/8,000 | 3.4/7,000 |
| 最大トルク(kg-m/rpm) | 1.7/6,000 | 0.42/3,000 |
| 登坂能力 | 約30度 | 約26度 |
| 始動方式 | ブライマリーキック | リコイルスターター |
| 点火方式 | CDI | マグネット |
| 変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | 自動遠心4段リターン |
| 燃料タンク容量(L) | 9.7 | 4.3 |
| フレーム形式 | セミダブルクレードル | バックボーン |
| 懸架方式 | (前)テレスコピック/ (後)スイングアーム |
前後ともリジット |
| キャスター(度)トレール(mm) | 22/35 | 20/32 |
| タイヤサイズ | (前)23.5×8-11/(後)22×11-8 | 前後とも16×8-7 |
| ブレーキ形式 | 前後とも油圧式ディスク | 後のみリーディングトレーリング |
| ヘッドライト(H/L) | 60W/60W | なし |
※ 2011.11.28訂正
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