本田技研工業(株)は、2輪車の3大スポーツ(ロードスポーツ、ランドスポーツ、トライア ルスポーツ)の中で近年盛んになりつつあるトライアルスポーツに適し、ツーリング走行も可能 な、軽量でスリムなスポーツバイク「ホンダTLR200」を4月13日より発売する。
このホンダTLR200は、トライアル競技の最高峰であるトライアル世界選手権の1982 年シリーズにおいて、4サイクルエンジンで史上初の世界チャンピオンを獲得したマシン〈ホン ダRTL360〉により培かわれたエンジン、車体技術を傾注して開発。エンジンは、トライア ルスポーツにおいて使用頻度の高い低・中速域で強力なトルク特性を発揮する4サイクル、194cc、12馬力の軽量な単気筒エンジンを搭載。フレームは軽量化、スリム化、高剛性を狙っ て設計されたもので、角型断面の高張力鋼管をメインパイプとダウンチューブに採用。さらに、 細部の軽量化などによりフレーム単体重量6.8Kgを達成。これらにより、トライアルスポーツバイクとして重要な車両重量は90Kg(乾燥重量)の軽量設計を実現している。
また、すぐれた燃料経済性(57Km/L:50Km/H定地走行テスト値)と大容量燃料タンク(6.5L)、6速ミッション、乗り心地のよい前後サスペンションなどとあいまって長距離ツーリング走行も可能な設計としている。
販売計画(国内・年間・予定)
12,000台
全国標準現金価格
289,000円
(北海道、沖縄価格は5,000円高。その他の一部離島は除く。)
これにより、ホンダの200ccクラスのスポーツバイクは4サイクルエンジンのランドスポー ツ〈XL200R〉、2サイクルエンジンのランドスポーツ〈MTX200R〉と今回のトライ アルスポーツ〈TLR200〉まで3機種と充実。より幅広いユーザーに応えられるものとなった。
主要諸元表
型式 | MD09 | |
全長(m) | 2.080 | |
全幅(m) | 0.825 | |
全高(m) | 1.105 | |
軸距(m) | 1.315 | |
最低地上高(m) | 0.300 | |
シート高(m) | 0.780 | |
車両重量(kg) | 97 | |
乾燥重量(kg) | 90 | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費(km/L) | 57.0(50km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | 0.57(約30度) | |
最小回転半径(m) | 1.6 | |
ハンドル切れ角(度) | 62 | |
エンジン型式 | MD09E・空冷4サイクルOHC単気筒 | |
排気量(cm3) | 194 | |
内径×行程(mm) | 65.5×57.8 | |
圧縮比 | 8.2 | |
最高出力(PS/rpm) | 12.0/6,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 1.6/4,000 | |
キャブレター型式 | PW22 | |
始動方式 | プライマリーキック | |
点火方式 | 無接点式CDI | |
潤滑方式 | 圧送式飛沫式併用 | |
潤滑油容量(L) | 1.1 | |
燃料タンク容量(L) | 6.5 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.769 |
2速 | 2.062 | |
3速 | 1.500 | |
4速 | 1.130 | |
5速 | 0.960 | |
6速 | 0.814 | |
減速比(1次) | 3.333 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 86 | |
タイヤサイズ | 前 | 2.75-21-4PR |
後 | 4.00-18-4PR | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
後 | スイングアーム(コイルスプリング) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
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