本田技研工業(株)は、放射状4バルブ配置の半球型燃焼室(※RFVC)を実現した新 設計の空冷・4サイクル・単気筒エンジン(249cc)を搭載し、すぐれた不整地走破性を発 揮するランドスポーツバイク「ホンダ・XLX250R」を4月12日より発売する。
- ※RFVC・Radial Four Valve Combustion Chambar の略(放射状4バルブ方式・燃焼室)
このXLX250Rに搭載したエンジンは、ホンダ独創の画期的なサブロッカーアームの開発 により、4バルブでの放射状配置が可能となり、4サイクルエンジンで最も燃焼効率が高いとされている、理想的な半球型燃焼室を実現。さらにセンタープラグ方式の採用により、均一な火炎伝播性能を得て燃焼効率をさらに向上させている。
また、このRFVCシステムにより、吸・排気のバルブ径を大きくすることが可能となり、デュアルキャブレターシステム(中・低速域では1個だけが働き、アクセル開度が一定以上になると 2個のキャブレターが開く)とデュアルエキゾーストシステムがあいまって吸・排気効率を大幅 に向上させている。
同時に不整地走行で最も使用頻度の高い中・低速域でのレスポンスの良さと高トルク、高回転域でのパワーを両立させている。
これらにより、最高出力26PS、最大トルク2.2kg-mの高性能と55Km/L(50Km/H 定地走行テスト値)の燃料経済性を実現させている。
フレームは、軽量・高剛性のセミダブルクレードルを採用。サスペンションは、リアには国内 外のモトクロスレースで、その優秀性を実証したホンダ独自のプロリンク式を採用。特にコンロッドおよびクッションアームにジュラルミン鍛造を採用し、軽量化を計っている。さらにテンション側(伸び側)のダンピングフォースを4段階に切り替えられるアジャスト機構を採用すること によって、より多くの走行条件にあわせた走りが味わえるものとなっている。フロントには、フリクション増加を防止する機構を内蔵したセミエア式を採用している。
これらにより、軽量・スリムなボディと、足つき性の良い低シート高(835mm)とあいまって不整地でのすぐれた走破性を発揮する。
販売計画は、
国内・年間20,000台を予定している。
全国現金標準価格は、
358,000円である。
(北海道・沖縄価格は6,000円高。その他 一部離島を除く。)
主要諸元表
型式 | MD08 | |
全長(m) | 2.175 | |
全幅(m) | 0.840 | |
全高(m) | 1.225 | |
軸距(m) | 1.415 | |
最低地上高(m) | 0.260 | |
シート高(m) | 0.835 | |
車両重量(kg) | 128 | |
乾燥重量(kg) | 118 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 55(50km/h 定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | 0.57(約30度) | |
最小回転半径(m) | 2.1 | |
エンジン型式 | MD08E | |
空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒 | ||
排気量(m) | 249 | |
内径×行程(mm) | 72.0×61.3 | |
圧縮比 | 9.8 | |
最高出力(PS/rpm) | 26/8,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 2.2/7,500 | |
キャブレター型式 | PH40 | |
始動方式 | プライマリーキック | |
点火方式 | 無接点式CDI | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 2.0 | |
燃料タンク容量(L) | 10 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.923 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.550 | |
4速 | 1.272 | |
5速 | 1.080 | |
6速 | 0.925 | |
減速比 | 2.857 | |
キャスター(度) | 29°30′ | |
トレール(mm) | 120 | |
タイヤサイズ | 前 | 3.00-21-4PR |
後 | 4.60-17-4PR | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(円筒空気ばね併用) |
後 | プロリンク | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
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