本田技研工業(株)は、すぐれた経済性、静粛性、操作性を発揮する4サイクル・CDI(電子点火)装置付船外機、ホンダBF75(連続最大出力7.5馬力)、ホンダBF100(同9.9馬力)を1月21日より発売する。
ホンダ船外機は、現在生産されている船外機では世界で唯一の4サイクルOHCエンジンを搭載しており、「すぐれた燃料消費率」「ねばり強く安定した低速性能」「水質汚染の少ない排気」「静粛性」など、すでに高い信頼を得ている。さらに点火方式には、点火ポイントがないためポイントの摩耗、錆、オイル被膜などによるトラブルがなく、耐久性にすぐれ、安定した始動が得られるCDI(電子点火)装置を採用している。
ホンダBF75、ホンダBF100は、これらの特徴に加え、さらに安全性、操作性を追求したホンダ独自の装備と機構を備えている。
・一定速度航走に役立つスロットル固定装置
・スロットル・グリップを握ったままで操作できるエンジン停止スイッチ
・始動時の安全性を高めたニュートラル始動機構
などの採用により漁業用からマリンレジャーまで幅広い用途に適した船外機である。
なお、船体に合せてトランサム長さが選択できるよう両機種合せて5タイプを用意した。
国内販売計画は、
両機種合せて年間1000台を予定している。
標準現金価格
BF75S 132,000円
BF75L 133,000円
BF75UL 135,000円
BF100S 163,000円
BF100L 165,000円
主要諸元
機種名 | BF75 | BF100 |
エンジン型式 | 4サイクルOHC直列2気筒 | |
総排気量(cm3) | 197 | |
内径×行程(mm) | 56×40 | |
連続最大出力(PS/rpm) | 7.5/5,200 | 9.9/5,700 |
始動方式 | リコイルスターター(自動巻込式) | |
点火方式 | フライホイールマグネトー方式(CDI) | |
潤滑方式 | トロコイドポンプによる強制潤滑方式 | |
冷却方式 | インペラーポンプによる水冷(サーモスタット付) | |
排気方式 | 水中排気 | |
プロペラ | 翼数―直径×ピッチ(mm)〔3-240×220〕 | |
乾燥重量(kg) | S型34、L型35、UL型36(BF75のみ) |
※本仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。
・認定型式:BF75=BF75S・BF75L、BF100S・BF100L
・BF75UL型は、予備検査仕様です。
主な特徴
エンジンオイル循環表示灯
オイルの量と潤滑状態をチェックする油圧警報装置で、適正量で、正常潤滑のときミドリ色に点燈する。
スロットル固定装置<回転固定つまみ>
トローリングなど長時間の一定速度航走時に、その速度状態でエンジンの回転を固定できる。
スロットル・グリップのエンジン停止スイッチ
エンジンの停止を、いつでもスピーディに行なえるように、プッシュ式の停止スイッチをスロットル・グリップのつけ根に設置した。
ニュートラル始動機構とハーフスロットル機構
始動時の不意の飛び出しを防ぐため、変速レバーを「中立」の位置にしないとエンジンが始動しないニュートラル始動機構と、中立または後退時にスロットル・グリップの回転角を少なくし、必要以上にエンジン回転を上げないハーフスロットル機構を装備。
- ・BF100には、バッテリー充電や照明に役立つ、電気取出し口(直流12V-60W)を装着。(BF75はオプション)
- ・海水に対する防錆性をさらに高めた大型のアノードメタル(防蝕合金)を標準装備。
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