1981年10月27日 ニュースリリース
新設計DOHC・16バルブ・4気筒(マルチ)エンジン搭載 世界初のインボード・ベンチレーテッドディスク・ブレーキシステムなど 数々の新技術を採用した自動2輪車「ホンダ スーパースポーツCBX400F」を発売
本田技研工業(株)は、新設計DOHC・16バルブ・4気筒エンジン(総排気量 399cm3)を搭載し、世界で初めてのブレーキトルクセンサー型アンチダイブ機構 (TRAC)、インボード ベンチレーテッドディスクブレーキなど、数々の新技術を採用した 「ホンダ スーパー スポーツCBX400F」を11月17日より発売する。
このCBX400Fに搭載した新設計エンジンは、燃焼室のコンパクト化により高圧縮化を図 り燃焼効率を向上、また動力伝達機構のフリクション低減などを行うとともに、新設計4キャブ レターなどの採用によって低中速域から高速域までのフラットトルク特性を実現、しかも最大出 力48PS/11,000rpm(リッター当り120馬力)の高い動力性能とすぐれた燃料経 済性(燃費40km/l・60km/h定地走行テスト値)を発揮させている。
また、ブレーキシステムは、定評のあるデュアルピストンキャリパーの採用に合わせて、一段ときき味を向上させた特殊鋳鉄製ディスクプレートを採用し、ドラムブレーキとディスクブレー キの長所を合わせもつインボードタイプとした。同時に、ベンチレーション効果によりブレーキ ディスクを冷却し、安定したブレーキ性能を持続できるものとなっている。更に、ブレーキ時のブレーキトルク反力を利用して、フロントフォークの沈み込みを制御するアンチダイブ機構の採 用により、なめらかな制動状態を確保することが出来るものとなっている。またこの機構は、容 易に4段階調節が可能である。リアサスペンションには、一般走行時にはソフトに、コーナーリ ングなど大きな負荷がかかった時などにはハードに、クッション特性が変化するプログレッシブ リンケージ サスペンション(プロリンク)を採用。また、量販車では世界初の剛性の高い軽 量中空アルミキャストリアフォーク、軽量ダブルクレードルフレームの採用と相まって、すぐれた操縦安定性を発揮することが出来る。なお、フロントとリアにはエアサスペンションを採用している。
スタイリングは、タンクからサイドカバーそして、リアカウルに流れるフォルムが、新採用のブーメラン型スポーツコムスターホイル、クロスした4into 2のエキゾースト パイプと 相まって、迫力あるスーパースポーツのイメージを強調している。
なお、これらの新技術は、ホンダが長年レース活動を通じて蓄積してきた先進技術の結集である。
販売計画は、
国内月販5,000台を予定している。
標準現金価格は
ソリッドカラー仕様車 470,000円
ツートンカラー仕様車 485,000円である。
(北海道と沖縄価格は6,000円高。一部離島を除く)
スーパースポーツCBX400Fの主な特徴
- ○DOHC・16バルブ・4気筒エンジン、総排気量399cm3、圧縮比9.8、最高出力 48PS/11,000rpm、燃費40km/L(60km/h 定地走行テスト値)
- ○世界初のブレーキトルクセンサー型アンチダイブ機構(TRAC)、インボード ベンチレーテッドディスク ブレーキの採用、ディスクプレートは特殊鋳鉄製。
- ○リアサスペンションは、国内400cc ロードモデルでは初のプログレッシブ エアサスペンション(プロリンク)を採用。
- ○量販車として世界初の、剛性の高い軽量中空アルミキャストリアフォークの採用。
- ○コムスターホイールの極限を追求した軽量ブーメラン型スポーツ コムスターホイールと軽量ワイドリムの採用。
- ○ジュラルミン鍛造のセパレートハンドル、ブレーキ・チェンジペダルの採用。
- ○軽量アルミキャストステップホルダーの採用。
- ○メンテナンス性にすぐれたロングライフチェーンの採用。
- ○オートコック付17L容量の燃料タンクの採用。
- ○足つき性の良い低シート高(775mm)を実現した低エンジン重心位置と軽量新設計フレームの採用。
- ○メーターパネルには、透過光で光る指針を採用、燃料計も装着。
- ○リアウインカー、テールランプを一体化したコンビネーションランプの採用。
- ○大型ハロゲンヘッドランプの採用(60/55W)
主要諸元
型式 | NC 07 | |
全長 (m) | 2.060 | |
全幅 (m) | 0.720 | |
全高 (m) | 1.080 | |
軸距 (m) | 1.380 | |
最低地上高 (m) | 0.140 | |
シート高 (m) | 775 | |
車両重量 (kg) | 189 | |
乾燥重量 (kg) | 173 | |
重車定員 (人) | 2 | |
燃費 (km/L) | 40(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力 (tanθ) | 0.46(約25度) | |
最小回転半径(m) | 2.2 | |
エンジン型式 | NC07E・空冷4サイクルDOHC4バルブ4気筒 | |
総排気量 (cm3) | 399 | |
内径×行程 (mm) | 55.0×42.0 | |
圧縮比 | 9.8 | |
最高出力 (PS/rpm) | 48/11,000 | |
最大トルク (kg-m/rpm) | 3.4/9,000 | |
キャブレター型式 | VE50A | |
始動方式 | セルフ | |
点火方式 | トランジスタ無接点式 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 (L) | 3.0 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.769 |
2速 | 1.850 | |
3速 | 1.478 | |
4速 | 1.240 | |
5速 | 1.074 | |
6速 | 0.931 | |
減速比1次 | 2.565(ギヤ) | |
減速比2次 | 3.000(チェーン) | |
キャスター (度) | 26°00′ | |
トレール (mm) | 97 | |
タイヤサイズ | (前) | 3.60 H18-4PR(チューブレス) |
(後) | 4.10 H18-4PR(チューブレス) | |
リムサイズ | (前) | MT2.15×18 |
(後) | MT2.15×18 | |
ブレーキ形式 | (前) | 油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) |
(後) | 油圧式ディスク(インボード・ベンチレーテッドディスク) | |
懸架方式 | (前) | テレスコピック(円筒空気バネ併用) |
(後) | スイングアーム(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダブルクレドール |
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