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1981年02月17日 ニュースリリース

超低燃費リッター当り105Kmを実現新型スーパーカブ50を発売

 本田技研工業(株)は、すぐれた経済性、耐久性で好評のビジネスタイプの二輪車「スーパーカブ50」に驚異的な超低燃費(105km/L・30km/h定地走行テスト値)と出力向上を実現した新設計エンジンを搭載し、扱いやすさも向上させて2月18日より発売する。また、「スーパーカブ70/90」も燃費、扱いやすさを向上させて同日より発売する。

スーパーカブ50

スーパーカブ50

 この新型スーパーカブに搭載したエンジンは、エンジン技術の基である“良く燃やす”という燃焼効率の向上を徹底して追求。永年の4サイクルエンジンの研究ノウハウやレースで培かった燃焼技術を生かして完成させた小型高性能エンジン〈※エコノパワーエンジン〉である。
 ※「燃費(エコノミー)」と「出力(パワー)」をともに向上させたエンジンという意の造語
 スーパーカブは昭和33年8月に誕生。当時では技術的に困難といわれていた50ccの4サイクルエンジンを採用。経済性、耐久性などの多くの要件を満たしたエンジンを完成し発売された。以来、基本的なスタイル、レイアウト(4サイクルエンジン、バックボーンのプレスフレーム)を変えることなく、数次にわたる改良を加えながら生産され、昨年末迄の累計台数は1,350万台(KD含む)に達し、二輪車の単一車種としては世界最多台数である。また昭和34年に輸出を始めて以来、海外80ケ国で広く愛用され“世界の実用車”として高い評価を得ている。

販売計画 300,000台(年間、シリーズ計)
標準現金価格
(北海道価格は
全て3,000円高
一部離島は除く)
スーパーカブ50 スタンダード 114,000円
デラックス 122,000円
デラックス、セル付 132,000円
スーパ ーカブ70 デラックス 129,000円
スーパーカブ90 デラックス 140,000円
デラックス、セル付 150,000円

スーパーカブの主な特長

  • エンジンは燃費(85km/L→105km/L)と出力(4.2ps→4.5ps)をともに向上させた新設計4サイクル49ccのエコノパワーエンジンを搭載。(C50)
  • 燃焼室内の混合気を低速から高速までムダなく燃やす為にシリンダーヘッド部とピストン頭部の間に設けられた最適なスキッシュエリアと燃焼室の徹底的なコンパクト化により混合気のボルテックス効果を促進させ確実な火炎伝播を得て燃焼速度を早め燃焼効率の向上をはかっている。
    この『良く燃やす』という燃焼効率の向上の追究には永年の4サイクルエンジンの研究ノウハウやレースで培った燃焼技術を徹底的に生かしたものである。
  • ピストン、コンロッドなどの往復運動部分の軽量化、カムシャフト軸受部などの回転部分のフリクション(摩擦抵抗)低減などにより摩擦損失を少なくしている。
  • CDI(電子点火装置)の採用や油圧式自動調整カムチェーンテンショナーなどメンテナンスフリーへの配慮をしている。
  • 停車時のみに三速(トップ)からニュートラルへチェンジ可能な新ロータリー変速機構を採用。
  • 登坂能力の向上(約19度→約21度)により、山坂の多い場所でも力強い機動力を発揮する。(C50)
  • 充実した装備と扱い易い設計
  • 左手手元で操作できる扱い易いチョークレバー。
  • 燃料残量が確認し易い燃料計の採用。(C50スタンダードを除く)
  • 角度調整が容易なバックミラー。
  • 泥ハネ防止や風防効果をさらに高めた大型レッグシールド。
  • 狭い路地でもUターンしやすい設計。(回転半径1.8m)
  • 軽く掛けられるメインスタンド。
  • すぐれた乗り心地の前後サスペンション。

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