本田技研工業(株)は、4サイクル単気筒エンジンを搭載した、市街地、郊外はもとより、悪路、不整地にいたる広範囲の走行を楽しめるスポーツ車「ホンダXL500S」を7月16日より発売する。
XL500S
このホンダXL500Sは、軽快な取廻し、すぐれた走破性を求めて開発。31馬力と力強い トルクを発生する単気筒4バルブエンジン、振動軽減を計る2軸式バランサー、ショック吸収性の良い前後サスペンションなどを採用したスポーツ車である。
生産計画は
年産22,000台(輸出を含む)を予定している。
標準現金価格は、
365,000円である。(北海道、一部離島を除く)
ホンダXLシリーズは、先に発売し好評を得ている「ホンダXL125S」、「ホンダXL2 50S」とこの「ホンダXL500S」で3機種となり、より一層充実、巾広いユーザーに応えられるものとなった。
主な特長
エンジン
- ・高い吸・排気効率をねらい吸入2バルブ、排気2バルブで計4バルブとした。
- ・単気筒特有の振動を軽減するために、2本のバランサーを組み込んでいる。
- ・キックと連動を計ったデコンプ機構を採用。キック初期荷重を軽減している。
- ・確実な点火と始動性向上が計れ、整備性にすぐれたCDI点火装置を採用。
車 体
- ・フロント204m/m、リヤ178m/mのロングストロークをもつ、ショック吸収性にすぐれたサスペンションを装備。リヤにはガス封入式ダンパーを採用している。
- ・路面接地性が高く、駆動力を確実に路面に伝える特殊ブロックパターンタイヤを装着。フロントは走破性にすぐれた大径23インチタイヤを採用。
- ・細身の車体、フロントアップフェンダーなどで軽快なデザインとした。
ホンダXL500S主要諸元 〈型式名 ホンダPD01〉
| 全長 (m) | 2.185 | |
| 全幅 (m) | 0.890 | |
| 全高 (m) | 1.185 | |
| 軸距 (m) | 1.405 | |
| 車両重量 (Kg) | 整備:141, 乾燥:131 | |
| 最小回転半径 (m) | 2.2 | |
| 燃料タンク容量 (L) | 10 | |
| 燃料消費率 (km/L) (60km/h定地走行テスト値) |
35 | |
| 登坂能力 (tanθ) | 0.57 | |
| エンジン形式 | 空冷4サイクル単気筒 | |
| 弁機構 | OHC4バルブ | |
| 総排気量 (cm3) | 497 | |
| 内径×行程 (mm) | 89.0×80.0 | |
| 圧縮比 | 8.6 | |
| 最高出力 (PS/rpm) | 31/6,500 | |
| 最大トルク (kg-m/rpm) | 3.8/5,000 | |
| 始動方式 | プライマリーキック式(デコンプ付) | |
| 点火装置 | CDI式 | |
| 潤滑方式 | 圧送式飛沫式併用 | |
| 潤滑油容量 (L) | 2.0 | |
| 一次減速比 | 2.379 | |
| 変速比 | 1速 | 2.461 |
| 2速 | 1.647 | |
| 3速 | 1.250 | |
| 4速 | 1.000 | |
| 5速 | 0.840 | |
| 最終減速比 | 2.785 | |
| フレーム形式 | ダイヤモンド式 | |
| 懸架方式 | (前) | テレスコピック式 |
| (後) | スイングアーム式 | |
| キャスター (度) | 28°30′ | |
| トレール (mm) | 138 | |
| タイヤサイズ | (前) | 3.00-23-4PR |
| (後) | 4.60-18-4PR | |
| ブレーキ形式 (前後とも) | ワイヤー式リーディングトレーリング | |
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