本田技研工業(株)は、新設計の高性能2サイクルエンジンを搭載し、従来にない新鮮で個性 的な車体デザインを採用した50ccロードスポーツ車「ホンダ MB50」を4月18日より 発売する。
このホンダMB50は、ホンダ初の2サイクルロードスポーツ車として、軽快な操縦性や走行 性を求め、燃焼室集中冷却シリンダーヘッド、吊鐘型燃焼室などの新技術をとり入れた高出力 (7馬力)エンジンと、シンプルで剛性の高いX型バックボーンフレームなどを、新しいデザイ ン感覚でまとめた斬新なバイクで、市街地走行から長距離走行にわたる広範囲の走りを楽しめる 設計としている。(54年騒音規制適合)
生産計画は
国内向より立上り、輸出向を含めた本格稼動時には年産80,000台を予 定している。
標準現金価格は、
136,000円(北海道、一部離島を除く)である。
ホンダの50ccロードスポーツ車は、「ホンダ CB50JX-I」(4サイクルエンジン搭 載)と、この「ホンダ MB50」(2サイクルエンジン搭載)で2機種となり、それぞれの特性 や使い勝手に合わせ、より幅広いユーザーに応えられるものとなった。
ホンダMB50の主な特長
エンジン
- ・1軸一次バランサー=1本のバランサー軸で、往復運動部の一次慣性力を釣り合わせる機構で、2サイクルエンジン特有の振動をを減少している。
- ・燃焼室集中冷却シリンダーヘッド=走行時の風をより多く燃焼室廻りに集中させた設計のシリンダーヘッドでエンジンの発生する熱を効果的に放散し性能変化を減少している。
- ・吊鐘型燃焼室=一般の半円球型に比べ、圧縮工程での混合気の攪拌効果が大きく、低速から高速にわたり安定した燃焼とプラグのカーボン詰りを防ぐ。
- ・分離給油方式=アクセル開度と連動を計り、エンジン回転数に応じた理想的な量のオイルを供給する。
- ・CDI点火装置=確実な点火と始動性の向上が計れ、整備性に優れた点火装置。
車 体
- ・重量物集中設計=エンジン、燃料タンク、電装品などの重量物を重心位置付近に配置する設計で軽快な操縦性を生み出している。また電装品は燃料タンク前方に集中して配置、整備性を向上させている。
- ・X型バックボーンフレーム=軽量化と高剛性をねらいX型に構成されたシンプルで、個性的な車体デザインを可能としたフレーム。
- ・油圧ディスクブレーキ=制動性能の向上を計りフロントに油圧式のディスクブレーキを採用。
- ・コムスターホイール=T型クロームメッキリムに3ポイントの軽量でしなやかなコムスターホイール。
- ・一体構造ハンドル=トップブリッジとハンドルバーを一体としたスポーティなハンドル。
- ・ スイッチ、メーター類=ウインカーランプやヘッドランプなどのスイッチをハンドル左側に集中、操作性向上を計っている。
メーターは速度計、回転計を一体にし、見やすい中央部に配置した。
ホンダMB50主要諸元
〈型式名 ホンダAC01〉
全長 (m) | 1.880 | |
全幅 (m) | 0.655 | |
全高 (m) | 0.980 | |
軸距 (m) | 1.215 | |
車両重量 (Kg) | 整備:87,乾燥:78 | |
最小回転半径 (m) | 1.8 | |
燃料タンク容量 (L) | 9.0 | |
燃料消費率 (km/L) (30km/h定地走行テスト値) |
65 | |
登坂能力 (tamθ) | 0.36 | |
エンジン形式 | 空冷2サイクル単気筒 | |
弁機構 | リード弁式、ピストン弁式併用 | |
総排気量 (cm3) | 49 | |
内径×行程 (mm) | 39.0×41.4 | |
圧縮比 | 7.9 | |
最高出力 (PS/rpm) | 7.0/9,000 | |
最大トルク (Kg-m/rpm) | 0.56/8,000 | |
始動方式 | プライマリーキック式 | |
点火装置 | CDI | |
潤滑方式 | 分離潤滑式 | |
潤滑油容量 (L) | 2.1 | |
一次減速比 | 4.117 | |
変速比 | 1速 | 3.083 |
2速 | 1.882 | |
3速 | 1.400 | |
4速 | 1.130 | |
5速 | 0.960 | |
最終減速比 | 3.307 | |
フレーム形式 | バックボーン式 | |
懸架方式 (前) | テレスコピック式 | |
懸架方式 (後) | スイングアーム式
|
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キャスター (度) | 25°00′ | |
トレール (mm) | 70 | |
タイヤサイズ | (前) | 2.50-18-4PR |
(後) | 2.50-18-4PR | |
ブレーキ形式 | (前) | 油圧式ディスク |
(後) | 機械式リーディングトレーリング |
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