本田技研工業(株)は、中低速域の出力向上、54年騒音規制への適合など各部に改良を加え さらに扱い易く、静かで力強くなった「シャリイホンダCF50/70」を2月21日より、 「ダックスホンダST50」を3月1日より発売する。
シャリイホンダは、洗練されたデザインと扱い易さで好評のファミリーバイク。ダックスホン ダは、昭和44年発売以来、レジャーバイクのパイオニアとして、そのユニークなスタイルが幅 広い数多くのファンを生み出した。
主な改良点は、一段と乗り易くなったトルク特性、エンジンオイル消費の少ないピストンリン グの採用、より一層静かで、信頼性のすぐれた4サイクルエンジンを搭載。さらに明るさを増し た前照燈、大きく見やすくなったリアコンビネーションランプ。操作しやすいようハンドルの左 側にまとめたスイッチ類。騒音規制に適合した静かな排気音など、取扱い性や安全性がより向上、 家族で気軽に楽しめるバイクとなった。
生産計画(月産)は次の通り
シャリイホンダ12,000台、ダックスホンダ3,000台(いずれも国内向け)を予定している。
標準現金価格(北海道及び一部離島を除く)
シャリイホンダ CF50-II 112,000円
シャリイホンダ CF50-III 115,000円(フロントバスケット付)
シャリイホンダ CF70-II 117,000円
シャリイホンダ CF70-III 120,000円(フロントバスケット付)
ダックスホンダ ST50-C 115,000円(自動遠心クラッチ・3段)
ダックスホンダ ST50-M 120,000円(マニュアルクラッチ・4段)
主な特長
シャリイホンダ
- ●ガソリン残量チェックがひと目で分るメーター付フューエルタンクキャップの採用。
- ●方向指示器は、戻し忘れを防ぐブザー付、絵文字による表示でより分りやすくなったスイッチ類。
- ●新形状のリヤーキャリア、大型のフロントバスケット(III型)の採用により使い勝手が向上。
ダックスホンダ
- ●座り心地がよく、しゃれた感じのヒップアップシート。
- ●100m/mと長いフロントクッションストロークで一段と乗り心地が向上(M型)。
- ●軽快でスポーティなデザインのメガホン型のアップマフラーと大型エアクリーナーカバー。
- ●夜間でも見やすい透過光式スピードメーター。シート後部の小物入れ。ハンドルレバー取付部にホコリや水の侵入を防ぐブーツ付き、などより充実した装備をした。
主要諸元
ダックスホンダ | シャリイホンダ | |||
ST50-M手動クラッチ | ST50-C自動遠心クラッチ | CF50-II | CF70-II | |
全長 (m) | 1.610 | 1.600 | 1.605 | 1.630 |
全幅 (m) | 0.705 | 0.680 | 0.660 | |
全高 (m) | 1.005 | 0.995 | 0.965 | 0.965 |
車輌重量 (kg) | 76(73乾燥) | 72(69乾燥) | 75(72乾燥) | 77(74乾燥) |
乗車定員 | 1名 | 2名 | ||
エンジン | 空冷4サイクルOHC | |||
排気量 (cm3) | 49 | 72 | ||
最高出力 (PS/rpm) | 4.1/8,000 | 3.2/7,000 | 4.2/7,000 | |
最大トルク (kg-m/rpm) | 0.37/6,000 | 0.34/5,500 | 0.52/5,000 | |
登板能力 (tan) | 0.30 | 0.31 | 0.28 | 0.32 |
最小回転半径 (m) | 1.6 | |||
燃料タンク容量 (L) | 2.5 | 2.8 | ||
燃費 (Km/L) | 80(30Km/h定地テスト) | 60(50Km/h定地テスト) | ||
変速機 | マニュアル4段リターン | 自動遠心3段リターン | ||
始動方式 | キック式 | |||
フレーム形式 | T型バックボーン | 低床バックボーン式 | ||
懸架方式 | 前テレスコピック,後スイングアーム | |||
タイヤサイズ | 前・後 4.00-10-2PR | 前・後3.50-10-2PR |
- ※シャリイホンダはフロントバスケット付のIII型もあります。