本田技研工業(株)は、遠乗りとスポーティ走行の2つの性格をあわせ持つ新しい2輪車 ホ ンダ ウィング〈GL400〉と、軽快なスポーツ車として好評のホンダ ホークII〈CB4 00T〉のタンクデザインを一新して、昭和53年3月10日より発売する。
このホンダ ウィング〈GL400〉は、昨年12月に発表した新しい2輪車〈GL500〉 の姉妹車で、強力な動力性能と、軽快な操縦性を持つホークII〈CB400T〉とともに、こ のクラスを充実させる個性的なクルマとして開発したものである。
生産計画は月産
〈GL400〉 8百台(国内のみ)
〈CB400T〉 6千台(輸出を含む)を予定している。
標準現金価格
〈GL400〉 438,000円
〈CB400T〉 319,000円 である。
ホンダ ウィング〈GL400〉の主な特長
先に発売した〈GL500〉同様、水冷V型2気筒の高性能エンジンを搭載し、静かで整備性のよいシャフト・ドライブ式駆動方法を採用するなど、俊敏な性能を持ちながら、遠乗りにも快適な中排気量スポーツタイプ・ツーリング車である。
水冷4サイクルのV型2気筒エンジンは、1気筒あたり4バルブを持ち、396CCの排気量 から40馬力という高出力を得ている。1リッター当り百馬力を越す出力を持ちながら、低中速から高速までスムーズな特性を持ち、FVQダンパーを後輪サスペンションに装備していること とあいまって、振動の少ない快適な乗り心地と、優れた操縦性を得ている。新しい2輪車〈GL 500〉の姉妹車として、広く2輪車ファンの期待に応えるものである。
ホンダ ホークII〈CB400T〉の主な特長
気筒あたり2個の吸気バルブ、2into1タイプのチャンバーを持つ排気システム、CDI 点火装置などを装備したショート・ストロークの40馬力高出力エンジンを搭載している。さらに、従来車に加え〈GL500〉同様、接地性が高くショック吸収性の優れたFVQダンパーを 後輪サスペンションに採用した優れた操縦性とがあいまった、軽快で俊敏なスポーティ車である。
主要諸元
GL400 | CB400T(スタンダードII) | ||
全長(m) | 2.185 | 2.150 | |
全幅(m) | 0.865 | 0.840 | |
全高(m) | 1.175 | 1.180 | |
軸距(m) | 1.455 | 1.390 | |
最低地上高(m) | 0.150 | 0.165 | |
車両重量(kg) | 218 | 181 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | 13 | |
燃料消費率(km/L) (60km/h定地走行テスト値) |
30 | 36 | |
登坂能力(tanθ) | 0.46 | 0.46 | |
最小回転半径(m) | 2.4 | 2.2 | |
エンジン形式 | 水冷4サイクルOHV V型 2気筒 | 空冷4サイクルOHC 2気筒 | |
総排気量(cm3) | 396 | 395 | |
内径×行程(mm) | 73.0×47.4 | 70.5×50.6 | |
圧縮比 | 10.0 | 9.3 | |
最高出力(PS/rpm) | 40/9,500 | 40/9,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 3.2/7,500 | 3.2/8,000 | |
始動方式 | セルフ式 | キック式・セルフ式併用 | |
一次減速比 | 2.452 | 3.125 | |
変速比 | 1速 | 2.733 | 2.733 |
2速 | 1.850 | 1.850 | |
3速 | 1.416 | 1.416 | |
4速 | 1.148 | 1.148 | |
5速 | 0.966 | 0.965 | |
最終減速比 | 3.090 | 2.312 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド式 | ダイヤモンド式 | |
キャスター(度) | 26°30′ | 27°0′ | |
トレール(mm) | 100 | 100 | |
タイアサイズ | (前) | 3.25S19-4PR | 3.60S19-4PR |
(後) | 3.75S18-4PR | 4.10S18-4PR | |
ブレーキ形式 | (前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
(後) | ロッド式リーディングトレーリング | ロッド式リーディングトレーリング |
お客様からのお問い合わせは、 「お客様相談センター 0120-086819(オーハローバイク)」へお願い致します。