化学物質の管理と削減
Honda独自の管理システムで化学物質を集計・管理
Hondaは、製品から環境に影響を及ぼす可能性のある化学物質を削減していくため、製品の設計・開発段階から自動車構成部品に含まれる化学物質を管理し、その削減に努めています。
2002年、国連が2020年までに化学物質による人や環境への影響を最小化する目標を定めたことに基づき、各国で自動車構成部品に含まれる化学物質を適切に管理し、有害物質を削減するための法規が整備されてきました。
この動きを受けて、ドイツ自動車製造業会を中心に自動車を構成する部品の材料および含有化学物質情報を、サプライチェーンを通じて収集するシステム(IMDS※1)が開発されました。HondaもこのIMDSをベースに情報収集を行い、独自に開発したHondaの化学物質グローバル管理システム (MoCS※2)で集計、管理を行っています。
HondaはこのMoCSによる化学物質の管理を進めることで、REACH規則(Regulation concerning the Registration, Evaluation, Authorisationand Restriction of Chemicals)など、各国での環境負荷物質の使用規制に対応し、欧州ELV 指令(Directive on End-of Life Vehicles)に基づいて環境に悪影響を及ぼすとされる重金属4物質(鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)の削減を進めています。
- IMDS:International Material Data System(国際材料データシステム)の略。
- MoCS:Management System of Chemical Substance(化学物質管理システム)の略。