Special Interview
お客様の心をつかむために
助け合うチーム。
一台のクルマをお客様のもとに届けるには、さまざまなスタッフのチームワークが欠かせないもの。店舗の顔ともいえる営業スタッフとカスタマースタッフが、その舞台裏を語ります。また、ひとつの職域で経験を重ねることも、思いきったキャリアチェンジもできるのがHonda Carsの魅力。それぞれの選択をしてきた二人の今とこれからを聞きました。
クルマは一人では売れない
- 小倉 英紀
- 僕が今の店舗に配属されてから、2年半くらいになります。営業は初めてだったので、吉川さんには何も分からない中で指導してもらっていました。わからないことがあったら教えてもらう、そんな感じでしたね。
- 吉川 琴乃
- 小倉君は、逆にこちらが困っているときに助けてくれるんです。私たちが分からないことや対応できないときに、「いいですよ、行きますよ」と引き受けてくれます。サービススタッフが手いっぱいの時のお問い合わせなども、「電話代わりましょうか」と言ってくれるので、頼ります(笑)サービススタッフの経験がある営業スタッフは強いと思いますね。
- 小倉 英紀
- クルマの販売といっても、自分ひとりで一から十までやっているわけではないんです。お店の雰囲気づくりや書類作成など、いろいろなことがあります。書類関係は、僕はちょっと疎い…というか苦手なので、よく吉川さんに助けてもらっています(笑)
- 吉川 琴乃
- 私はクルマの登録業務をしています。登録書類をもらってから、お客様が希望される納車日に間に合うように手続きを進めたり、営業スタッフに入金があったことを教えてあげたり。また、季節ごとのショールームの飾りつけやディスプレイといった、お店の雰囲気づくりもしています。あとは、お客様のお子様のお相手もよくしていますね。試乗に行きたがらないお子様と一緒に遊んだり、親御さんがいないのに気づいて泣き出したお子様を抱っこして、ショールームを歩いたりも(笑)
- 小倉 英紀
- そうやってお子様を見ていてもらえると、こちらも商談に集中できますね。あとは、商談の途中で、僕が事務所に行ってお見積もり書を作ったりしている間に、飲み物のお代わりを聞いてくれるのも、すごく助かっています。お客様も疲れてしまうので、なるべく気持ちよく過ごしてもらえるようにおもてなしすることで、商談もスムーズにいくと思います。お店の雰囲気づくりもそのひとつですよね。
チャレンジすることで
見えてきたもの
- 小倉 英紀
- 僕は今までサービススタッフだったので、チームとして評価されることが多かったんです。営業スタッフは個人の評価になるので、自分がやっただけ評価されます。その分プレッシャーもありますが、やりがいはありますね。
- 吉川 琴乃
- カスタマースタッフの場合は、営業スタッフと違って、数字で評価するものはないのですが、他のスタッフのサポートやお客様の接客に関わる中での喜びがあります。自分がお茶をお出しするところから関わっていたお客様が、クルマをご購入下さり、最後に納車式でうれしそうにお帰りになるのを見ると、ああよかったなという嬉しさや喜びを感じますね。
- 小倉 英紀
- 営業スタッフになって2年半が経って、一度やったことや間違えたことは比較的間違えないようになりましたね。もともとそんなに、人と話すことが得意ではなかったので整備のほうに行って……。
- 吉川 琴乃
- ええーーー?(笑)
- 小倉 英紀
- いや、本当なんですよ。就職するときも、僕の時は、就職氷河期だったんです。手に職をという時期だったので、じゃあバイクに乗っていたし、整備士になろうと思ったんです。そこから営業になって、昔の自分に比べたら、驚くくらい人と話すのは得意になったと思いますね。以前は、黙々と作業をするのが自分には向いていると思っていたんですが、違う自分の一面を発見できたかなと。幅も広がりましたし、チャレンジしてよかったなと思います。
- 吉川 琴乃
- お客様も営業スタッフがもとは整備士だと、すごく心強いと思いますね。名刺にも整備士って入れていますし(笑)
- 小倉 英紀
- お客様にもよく言われます(笑)
- 吉川 琴乃
- 私は、ほかの店舗の後輩からも電話で問い合わせがきたり、聞かれて指導することが増えました。私は入社して最初に経理をやっていて、仕事をしながら営業経理士の資格を取りました。今では経理は本社一括になっていますが、現場で経理の知識がないと分からないことや説明できないこともあるので、そういう時に後輩たちに教えてあげられますね。
思いやりがあるから
働きやすい
- 小倉 英紀
- 僕はこの間、子どもの運動会があったので、休みを取って、その間の仕事はほかの営業スタッフに全部頼みました(笑)。自分が休むときはお客様の予約は取らないようにしていますが、どうしてもその日しかないときは他のスタッフが対応してくれます。基本的にはどのスタッフでも対応できるようになっていますね。
- 吉川 琴乃
- 半休が取れるようになったので、お客様が多い土日でも夕方にちょっと用事があれば、午後から休みを取れるようになりました。会社のそうした制度は利用しています。有休も取りやすいですし、残業もあまりありません。定時で帰って、夕食を作ります。仕事と家事の両立は努力していますね。
- 小倉 英紀
- 僕も定時ぎりぎりになって仕事を頼んだりしないようにしています。明日でいいかなと(笑)。僕は毎朝、子どもを保育園に送っていますが、女性は僕らよりもやらなきゃいけないことがたくさんあると思うので。
- 吉川 琴乃
- あ、気を使ってくれてる(笑)。あとは当番制があるので、閉店時間を過ぎてお客様がいらしたときは、当番の方が接客をしてくれます。当番でない日は、仕事が終われば帰れますね。
- 小倉 英紀
- これまで仕事を続けてこられたのは、たぶん、人間関係が一番だと思います。明日会社に行ったら同僚がいるとか、相談する人がいれば、辞めたくなるほど思いつめることもないかなと思いますよね。
- 吉川 琴乃
- そうですね。周りに話を聞いてくれる人がいるから。私たちも、違う店舗のスタッフともよく電話で話をしています。そういうふうに、話を聞いてくれる同僚がいるから続けてこられましたね。店舗としても、法人全体としてもひとつのチームになっている気がします。
- 小倉 英紀
- 自分がサービススタッフから営業スタッフになってしっかりやっていくことで、みんながチャレンジしやすい空気を作りたいと思います。不安でチャレンジができない人がほとんどなので、そういう見本になれたらなと。やるからには上を目指していきたいなとは思いますね。
- 吉川 琴乃
- 私は、お店の雰囲気づくりをしたり、営業スタッフの方がいなくても対応できることを増やしていくことが目標です。また、自分の経験を活かして、後輩たちの指導をしていけたらと思っています。