CROSSTALK

技術の前では、みな平等。
空の未来を拓く、3人の女性の挑戦。
〜eVTOL用パワーユニット女性開発者座談会〜

Honda R&D Woman’s Career

「まだ誰も成し遂げていないことに挑戦する」。

まさにそのミッションを実現しようとしているのが、eVTOL(電動垂直離着陸機)の開発プロジェクトです。空を飛ぶ次世代モビリティを実現するため、数多くの社員が開発に取り組んでいます。

今回はその中から、企画を担うAさん(主任/キャリア入社)、制御設計のBさん(スタッフエンジニア/新卒入社7年目)、機械設計のCさん(新卒入社2年目)の女性3名にお話を伺いました。異なるバックグラウンドを持つ3名が、本田技術研究所の研究開発現場でどのように挑戦し、成長しているのか——そのリアルな声をお届けします。

Aさん

Aさん

企画担当・主任
2024年7月キャリア入社。IT企業での新規事業開発などを経て、Hondaに転職。

Bさん

Bさん

ガスタービン発電機の制御開発担当・スタッフエンジニア
2019年4月新卒入社。大学時代は電気系を専攻。

Cさん

Cさん

ガスタービン発電機の機械構造部品の設計担当
2024年4月新卒入社。大学時代は機械系を専攻。

「誰も事業化できていない空のモビリティを、自分たちの手で」

—みなさんはeVTOL用パワーユニットを開発していて、同じ部署に所属しています。組織の概要を教えてください。

Aさん
Aさん

私たちが担当しているのは、eVTOLに搭載するパワーユニットである、ガスタービン・ハイブリッドシステムの開発です。このシステムは、超高回転のガスタービン発電機とバッテリーを組み合わせたもので、これにより都市間移動を可能とする400kmの航続距離を実現することを目指しています。Honda全体の中でも非常に先進的な領域で、誰も実用化に成功していないテーマのひとつ。そんな新しい分野に自分が関われていることに、大きなやりがいを感じています。根本の構造から技術を創ることができることが、eVTOL開発の大きな魅力です。

経験もキャリアも違う3人の“原点”

—皆さんの本田技術研究所への入社動機を教えてください。

Aさん
Aさん

私は、もともとIT企業で新規事業開発などを担当していました。さまざまな企業と関わる中で、「技術で社会を動かす力」を持つHondaに惹かれたんです。現在は、ガスタービン・ハイブリッドシステムのサプライヤー選定などを担当しています。技術の最前線に立つ研究者やエンジニアと日々議論できるのは、本当に刺激的ですね。

Bさん
Bさん

学生時代は電気専攻でしたが、学生フォーミュラで足回りの機械設計も経験しました。当時、パワーユニットを提供してくれたのがHondaだったのです。ざっくばらんに何でも相談できる雰囲気に惹かれ、入社を決めました。eVTOLへの配属を聞いたときは「そんな面白そうな開発もやっているんだ!」と驚きましたね。現在は発電機の制御設計を担当していますが、この仕事が大好きです。

Cさん
Cさん

私は大学では機械系を専攻し、人工衛星の振動に関する研究をしていました。航空・宇宙分野に興味があり、Hondaのインターンに参加して「この現場は、すごく楽しい!」と感じたのが入社の決め手です。今は発電機チームで機械構造部品の設計を担当。電気系の知識を学びながら、未知の領域に挑戦しています。

eVTOL

「何もないところから形にしていく」— ゼロから挑んだeVTOL開発 —

—技術者として、これまでに手がけてきたことと、やりがいを教えてください。

Bさん
Bさん

私が入社したのは2019年です。当時のeVTOLチームは、今よりもかなり小規模でした。発電機の形もない状態からスタートしました。航空機では四輪よりもはるかに高回転で、高い制御性能も求められます。当初は思い通りに動かず、課題だらけでした。しかし、先輩たちに教わりながら一から制御システム開発について学び、粘り強く開発を続けた結果、いまでは安定して出力できるまでになりました。四輪用のシステムをベースに改善して開発したのですが、おそらくここまでの性能を出せたのは、Hondaが初めてだと思います。

Cさん
Cさん

私も入社1年目から大きな仕事を任せてもらいました。CATIAを使って部品のレイアウトを設計したり、新しいセンサーの取り付け設計を担当したり。メーカーの納期が間に合わないときは、自ら現場に飛んでフォローも行いました。自分の設計が実際のテストに使われ、その結果を次の改善へとつなげる。少しずつ理想に近づいていくのが、大きなやりがいにつながっています。

「技術の前では、みな平等」— 女性エンジニアとして感じるHonda文化 —

—本田技術研究所に在籍していて、「女性であること」を意識することはありますか?

Aさん
Aさん

この職場には、「女性だから」といった壁を感じる場面が本当にありません。BさんもCさんも、男性と全く同じように成果を出しています。Hondaには“技術の前では、みな平等”という考え方が根付いていて、誰もが自分の意思でものづくりに挑める環境があります。上からの指示で動くのではなく、自分で考えて、自分の判断で進める。常に自由を感じながら、そして、誇りを持ちながら、目の前の仕事と遠い未来に向き合っています。

Bさん
Bさん

私自身も、性別を意識したことはありません。正しい意見はきちんと認められるし、間違ったことについてはフラットに指摘されます。常に平等に、技術を議論できるのが本田技術研究所の良さだと思います。

Cさん
Cさん

女性だからといって特別扱いされることもなく、若手でも意見を出せばきちんとフィードバックをもらえる。「自分も一人の技術者として信頼されている」と感じられる環境ですね。

「将来を見据えても、不安はない」— キャリアもライフイベントも、自分らしく —

—BさんとCさんに伺います。将来のライフイベントやキャリアについて、どのように思い描いていますか?

Bさん
Bさん

周囲には産休・育休を取得して復帰している方がたくさんいます。長く休んでもキャリアが途切れることはなく、自然に仕事に戻っている印象です。私は将来的に技術のエキスパートとして、後輩を支える存在になりたいと思っています。
研究所では量産を前提にした仕事ではなく、未来の技術を長期的に追求できる。試行錯誤の中で自分も成長していけるのが魅力です。

Cさん
Cさん

私も、ライフイベントに対する不安はほとんど感じていません。育休後に復帰して活躍している先輩たちの姿を見ていると、自然と安心できます。私自身は、研究や試行錯誤を楽しめるタイプだと思っています。「未来の空をどう創るか」をみんなが真剣に考えているこの職場で、これからも前向きに挑戦し続けたいと思っています。

Aさん
Aさん

世の中には、「女性だから安定を選ぶべき」とか、「家庭を見据えて無理をしない方がいい」という空気が残っている場面もあるかもしれませんが、Hondaには、そんな制限は一切ないと思います。性別でチャンスが左右されることもなく、自分の意思でキャリアを選べる。「技術を磨きたい」「夢を叶えたい」という想いを持つ人には、これ以上の環境はないのではないでしょうか。

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