| 主催 | ITSアメリカ |
|---|---|
| 会期 | 2025年8月24日(日)~28日(木) |
| 会場 | Georgia World Congress Center – Hall A(アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ) |
ITS世界会議(ITS World Congress)とは
ITS世界会議は、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)に関係する欧州、北米、アジア各地域の団体が連携し、毎年共同で開催している世界会議です。シンポジウム、展示、ショーケースなどから構成され、各国の産官学の関係者が技術開発、政策、市場動向など幅広い観点で情報交換を行い、ITSの普及による交通問題の解決やビジネスチャンスの創出を図るイベントです。
2025年度のテーマは“Deploying Today, Empowering Tomorrow”。北米のジョージア州アトランタで開催され、本田技術研究所は最新の研究成果の一部をHondaブースに出展しました。
Hondaブース
「安全」と「環境」をコンセプトに発信
Hondaは、「交通事故死者ゼロ」と「環境負荷ゼロ」の実現を目指す2050年ビジョンを軸に発信を行いました。
最新の高度道路交通システムに関する技術を出展
技術パネルと動画に加え、自治体などと連携した技術実証に用いている車両などを展示し、今後の社会実装を踏まえた最新の技術や取り組みを紹介しました。
出展概要
※本田技術研究所からの展示技術
Safety
『Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ』の実現に向けた取り組み
次世代 Honda SENSING
自宅から目的地までの安全・安心でシームレスな自動運転・運転支援を体現する機能確立を目指した技術です。
CI運転支援 ※
新車・既販車に手軽に後付け可能なドライブレコーダー型デバイスと、二輪車が関与する交通事故削減を目指した交通警報システムです。
量産車両データを活用した道路異常検知技術
量産車両を活用した道路状態の把握により現在の状況に適した対応や劣化を予測する技術です。
運転診断と音声アドバイスによる Honda Driver Coaching サービス
車両データを活用したリアルタイムな運転診断と音声アドバイスを行う教育コンテンツです。
北米での事故削減に向けた状態推定技術 ※
飲酒やアグレッシブに陥る感情状態を捉え介入技術によりリスクを低減、リスキードライビングの事故死者削減を目指した技術です。
Safety Driven
若年ドライバーに向けた安全運転を学習で次世代の安全運転者を育成する教育プログラムです。
二輪車用C-ITS通信機の共同開発
C-ITS を活用した四輪車との通信の国際標準化や量産課題のコスト削減を二輪車・四輪車OEMで共同で研究開発している技術です。
安全・安心ネットワーク技術 ※
交通参加者を通信でつなぎ二輪を含む交通弱者にも安全行動を促すシステムです。
Environment
『全製品・企業活動を通じたカーボンニュートラル』の実現に向けた取り組み
次世代燃料電池モジュール(プロトタイプ)
CR-V搭載の燃料電池モジュールに、高い信頼性・コンパクト化を目指したモジュールです。
Honda 燃料電池定置電源(プロトタイプ)
『工場や事業所などの大型施設向けに水素由来のクリーンな電力を供給する定置型蓄電システムです。
電動生活をスムースにするパーソナル充電レコメンド
EVユーザーが経路充電時に直面する公共充電でのストレスを低減し、経路充電のわずらわしさを有効時間に変換することを目指したシステムです。
当日の様子
2025年度はアトランタで開催
今年の会場はジョージア州アトランタにあるGeorgia World Congress Center。晴天の中、約6000名が来場し、会場内は質疑や名刺交換など来場者との交流が盛んに行われており、活気にあふれていました。
実務者同士で意見交換
Hondaブースでは、各技術の開発者が説明員として来場者への技術説明を実施しました。技術に関するディスカッションを行うとともに、Hondaの取り組みに対するご意見をお伺いでき、研究者が次のアクションのきっかけを得ることができました。
各国要人と交流
Hondaブースは、日本の各省庁や北米各州の運輸関係者などが来訪、また他出展企業からも訪問いただき、将来の交通に関して積極的なディスカッションを行う場となりました。
Daily Newsに掲載
会場で配布される速報誌Daily Newsに、Hondaがオハイオ州と連携して進めているプロジェクト「量産車両データを活用した道路異常検知技術」が、道路の安全性向上が期待できるシステムとして紹介されました。
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