History

1960年

本田技研工業株式会社より分離独立し、株式会社本田技術研究所として発足
藤沢武夫が設立を推進。目先の利益にとらわれず、社会に本当に必要とされる技術を生み出し、じっくりと育てていくために、独立した研究開発機関として設計され、埼玉県和光市の白子工場の敷地内に設置。
1963年

Honda初の四輪車「T360」
Hondaが初めて市販した四輪車は軽トラックの「T360」。最高出力30PSを8500回転で発生する、高回転高出力型のDOHCエンジンを搭載するなど、スポーツカー並みの高性能で大きな反響を巻き起こした。
1964年

F1参戦
日本では最後発の四輪車メーカーだったHondaが、世界最高峰のレース「F1」へ参戦。本田技術研究所は、参戦マシンの開発と生産を担い、参戦2年目にして初優勝という快挙を達成する。
1972年

CVCCエンジン
米国で制定された大気浄化法である“通称・マスキー法”を世界で初めてクリアしたエンジンを開発。CIVICに搭載して発売した。公害対策技術は公開する方針で、CVCC技術は他の自動車メーカーにも公開した。
1973年

二輪車開発部門を分離し、 (株)本田技術研究所 朝霞研究所を発足
二輪車開発を専門とする研究拠点がスタート。後に、ロードレース世界選手権(現・MotoGP)の最高峰クラスを制するマシンを開発した「NRブロック」など、レース開発の機能も備えた拠点としても成長していく。
1979年

汎用製品(パワープロダクツ)開発部門を分離し、 (株)本田技術研究所 朝霞東研究所を発足
発電機から大型船外機、さらには電動化時代のカギを握る蓄電池やMobile Power Packなど、幅広い製品を生み出し、世界中にパワーを届ける原動力に。
1979年

栃木プルービング・グラウンド開設
四輪車だけでなく、二輪車や芝刈機、耕うん機等のパワープロダクツ製品の開発テストを行う、Hondaならではのテストコース。総敷地面積は1.41平方kmの中に、40種類以上の、総延長74kmのコースが設置されている。
1981年

エレクトロ・ジャイロケータ
GPSによる位置情報が入手できない時代に、Hondaはジャイロセンサーと距離センサーにより自車位置を電子データとして置き換えることに成功。そのデータをディスプレイ画面上に重ねた地図に表示する“ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ”を完成させた。
1986年

本田技術研究所 栃木研究所を設立
Hondaの四輪事業の拡大に合わせて、四輪研究開発部門として1982年に発足した和光研究所栃木研究室を、四輪研究開発の役割を担う研究拠点として設置。
1987年

エアバッグシステム
Hondaは1970年代より研究を始め、1987年に国産車として初となる運転席用SRSエアバッグシステムを開発し、LEGENDに採用。以来、システムのさらなる効果向上だけでなく、幅広い安全技術の開発に取り組むなど、現実の事故実態を見つめた独自の開発を続けている。
1988年

本田技術研究所 和光基礎技術研究センターを設立
航空機やロボティクスなど、先進技術の基礎研究を担う拠点として設立。HondaJetやASIMOなど、独創的なプロダクトが多く生み出された。
1989年

VTECエンジン
世界初の可変バルブタイミング・リフト機構を採用し、パワー、加速性能、環境性能、扱いやすさをすべて向上させた画期的なエンジン。1989年4月発売の「INTEGRA」に初搭載されて以降、スポーツモデルを中心に多くの車種に採用された。
1991年

総合試験場 鷹栖プルービングセンターを北海道に開設
冬は−20℃以下になる日もある極寒の地に、寒冷地テストの機能を集約。栃木プルービンググラウンドの5倍以上、7.89平方kmの広大な敷地面積を有し、54種類に及ぶ世界各地の道路を忠実に再現された路面を持つ。
1996年

P2 発表
世界初の人間型2足歩行ロボット。ワイヤレス化を図り、胴体部にコンピュータ、モータドライブ、バッテリー、無線機器等、必要な機器を全て内蔵。自在な歩行、階段の昇降、台車を押す等などの動作がワイヤレスで、かつ、自動動作により実現した。
2000年

ASIMO 発表
世界初の本格的な二足歩行ロボット「ASIMO」。プロトタイプである「P2」「P3」を進化させ、全高120cm、重量45kgと、大幅な小型軽量化を果たした。ASIMOに搭載された制御技術は、その後のロボティクス領域やモビリティに多く活用されている。
2014年

HondaJet 量産一号機初飛行
主翼上面にエンジンを配置するという設計で従来の航空機の常識を打ち破り、 室内空間拡大、空気抵抗の低減、燃費効率の向上など、多くの性能向上を果たした小型ビジネスジェットが誕生。
2020年

世界初の自動運転レベル3 型式指定を取得
高速道路渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作を行うことを可能とする、 世界初の自動運転レベル3の型式指定を国土交通省から取得。