イノベーション 2023.11.02

【トヨタイムズ×Honda Stories】
夢のチカラを、次の時代につなげるために
JAPAN MOBILITY SHOWで子どもたちに伝えたかったこと

【トヨタイムズ×Honda Stories】夢のチカラを、次の時代につなげるためにJAPAN MOBILITY SHOWで子どもたちに伝えたかったこと

モビリティ業界における、持続可能な未来に向けたさまざまな取り組み。それらは未来を担う子どもたちの目にはどのように映るのでしょうか。2023年、「東京モーターショー」から名称の変わった「JAPAN MOBILITY SHOW」を子どもたちに体験してもらい、彼ら彼女らの視点を通して、モビリティの本質やそのありかた、未来への道筋を考えてみました。

百谷 恵(ももたに めぐみ)

コーポレート戦略本部
コーポレートコミュニケーション統括部
広報部 商品技術広報課
チーフ
百谷 恵(ももたに めぐみ)

2015年Honda中途入社。中国業務部、欧州地域本部での海外営業の経験を経て今年3月より広報部に異動し、JAPAN MOBILITY SHOWを担当。

子どもたちがHondaブースを体験

去る10月27日(金)、トヨタ自動車のオウンドメディア「トヨタイムズ」とのコラボレーションで実現した今回の取り組み。「JAPAN MOBILITY SHOW」に10名の子どもをお招きし、Hondaとトヨタ、それぞれのブースの世界観を体験してもらい、忖度のない(辛口の?)評価を聞きました。

Hondaのブースでは数ある展示の中から、使用済みアクリル樹脂を再利用した「SUSTAINA-C Concept / Pocket Concept」や、自分が考えた夢のモビリティの設計図を自動で描いてくれる「Honda DREAM LOOP AI」、座ったまま体重移動するだけで移動でき、両手が自由に使える着座型のパーソナルモビリティ「UNI-ONE」、小型ビジネスジェット機の実物大モックアップ「HondaJet Elite II」を体験してもらいました。

子どもたちの反応やいかに……? その模様はこちらの動画をご覧ください。

“普通”や“常識”にとらわれず、夢を持ち続けることを伝えたい

今回、Hondaのブースをアテンドした広報部 商品技術広報課チーフの百谷恵に、子どもたちとのやりとり・ふれあいを振り返りつつ、改めて今回の展示に込めた想いを語ってもらいました。

——子どもたちの反応はいかがでしたか?

百谷

のびのびと楽しんでもらえたと思います。私は内心「かみ砕いてわかりやすく伝えなきゃ」と、とても緊張していました(笑)。

「ジェット(HondaJet Elite II)がかっこいい!」と言ってくれたのが印象的でしたね。「これ飛ぶの?」と聞かれたときは、「ごめん、モックだから羽ないんだ(笑)」とタジタジでしたが、子どもたちからの期待を感じられてうれしかったです。

HondaJet Elite IIHondaJet Elite II

——今回、子どもたちに最も伝えたいのは、どんなことだったんでしょうか。

百谷

夢を持ち、不可能とされていたことを実現してきたのがHondaですから、“普通”や“常識”にとらわれないで、実現が難しそうでも夢を持ち続けること、そして、そこに向かっていけば夢は叶うということですね。

実際に、「Honda DREAM LOOP AI」は少しわかりにくいかなと不安だったんですが、子どもたちの発想には、大人が思いつかなかったり、制約にとらわれなかったりする自由なものがたくさんあり、このすてきな夢をこれからも後押しできる企業でありたいと感じました。

——「『Honda DREAM LOOP AI』が1番楽しかった」という感想もありました。

百谷

本当ですか!? すごくうれしい! 実は、「Honda DREAM LOOP AI」は私の“推し”(笑)。生成AIを使ったコンテンツは新しいチャレンジだったので、特に力を入れていました。ですので、子どもたちが喜んでくれたのはすごく達成感があります。

——今回のイベントの成果はいかがでしょう?

百谷

子どもたちがどの展示も積極的に楽しんでくれたので100点です! ……いや、これからのことを考えて80点ぐらいにしようかな(笑)。

——百谷さんの幼少時代を重ねて見て、どのような思いがありますか?

百谷

“電動化”や“サステナビリティ”という言葉をよく知っていて、最新技術や環境性能に興味を持っているんだなと思いました。私が子どもの頃はまったく気にしていなかった(笑)。こうした言葉は、もう子どもにまで浸透しているんだと気付かされましたね。

みんなとHondaの夢が混じり合い実現する未来を示していく

——「東京モーターショー」から「JAPAN MOBILITY SHOW」に改称して開催されています。イベントの意義も変化していると思いますが、今回の展示にはどのように反映されていますか。

百谷

Hondaは二輪四輪にとらわれず、“モビリティの多様性”を表現していると自信を持って言えます。ブースには、陸・海・空すべてのモビリティがそろっていますし、便利な交通手段という面だけではなく、移動そのものをこれまでよりも自由にしてくれるモビリティがありますからね。

——JAPAN MOBILITY SHOW で、Hondaはどんな未来を示しているのでしょうか。

百谷

Hondaは、2023年4月に「The Power of Dreams — How we move you.」というグローバルブランドスローガンを再定義しました。改めてThe Power of Dreams(夢の力)をキーワードに“みんなの夢を後押し”しながら、“How We Move You.”(あなたの心を突き動かす)を体現するにはどうすればいいのかを模索しています。

そうした中で今回は、「Honda DREAM LOOP」をテーマに、AIの描いた“みんなが夢見たモビリティの設計図”が、ブースを包む画面をループする独自の世界観をつくりあげました。この不思議な世界を体感いただいた人が“Hondaは夢を後押ししている会社だ”という気持ちになっていただければうれしいですし、“みんなの夢”と“Hondaの夢”が混じり合いながら実現する未来を示していきたいですね。

——これまでも“夢の力(The Power of Dreams)”を原動力にしてきたHondaの中で、百谷さん自身はどんな夢をお持ちですか?

百谷

新しいことに挑戦する風土があるHondaですが、70年以上の歴史があり、良い意味でも悪い意味でも、“伝統”や“守るべきもの”はあると思うんです。100年に1度の産業変革期と言われている現在、私はこうした伝統にとらわれず、Hondaがこれまでできなかったことにもどんどんチャレンジしていきたいと考えています。

お客さまが「Hondaの未来に期待ができるな」と感じられる取り組みをすることが私の夢ですし、”How “I” move you.”にしていきたいです。

——今回の体験を通じて、子どもたちもさまざまな夢を描いたと思います。子どもたちが大人になる過程で、「モビリティ」がどんな存在であってほしいと願いますか?

百谷

将来的にモビリティはもっと多様化すると思っています。そして、現在は珍しいさまざまなモビリティが、未来には身近にある当たり前の移動手段の一つになっていく。ある意味で、その存在感は薄くなり、“すぐそばに多種多様なモビリティが自然にある状態”こそHondaの目指す未来の姿ですね。

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