「小学生ロボコン」は、小学生が自作のロボットを通じてアイデアや技術力を競い合うロボットコンテスト。
子ども達が自分で考え作業することで、「自ら課題を見つける力」「正解がない時代を生き抜く力」
「仲間と協力して課題に取り組む力」を身につけることを目的としている。
Hondaは「モノづくりの楽しさ」と「夢が持つチカラ」を子ども達に伝えるため、
大会での審査協力や夏休み期間にはオリジナルワークショップを展開するなど支援を続けている。
今年のミッションは、スタートの島から海を模したフィールドに紙コップの土台を運び、
割り箸で橋をかけると得点になるというもの。
たくさんの土台と橋を組み合わせてより大きな橋をかけることで、さらに高い得点を獲得できる。
サイコロによって航路を決めたプログラミングロボットをフィールド中央のゴールド島まで自動走行で到達させる。
その後試合の前半3分では、各選手が1人ずつ1分間ロボットを操作してミッションにチャレンジ。
後半はチーム全員のロボットが3台同時に1分半動いて、協力しながらミッションのクリアを目指す。
※競技フィールドの周りにはフィールドの床面から高さ 5cmのフェンスがあります。
・スター島から出発し、競技フィールド内にある土台を運んだり、資材倉庫にある橋を運んで土台にのせたりして、橋をかけていく。
・ゴールド島のプログラミングロボットにのっている土台に橋をかけたり、たくさんの橋と土台をつかって、大きな橋をかけたりすると、より高い得点を獲得できる。
・ミッションチャレンジはチーム戦。持ち時間は、前半は各選手1分、後半はチームメンバーで1分30秒。前半が始まる前に、プログラミングロボットを動かす時間が30秒ある。
今年で7回目となる小学生ロボコン、最終決戦となる「小学生ロボコン2025全国大会」は、
ロボットづくりや体験ワークショップも催される「ロボコンパーク2025」の一環として、
12月7日に二子玉川ライズ スタジオ&ホールで開催された。
参加者は全国で開催された予選会を勝ち抜いた18名で、
3名ずつ6チームにわかれて戦いに臨んだ。大会では、
事前合宿や週末ごとのオンライン打合せなどを通じてチームの結束力、
そしてロボットの完成度を高めてきた各チームが、個性と想像力あふれるそれぞれのロボットを駆使し、
チームワークを発揮しながら熱戦を繰り広げた。参加者の家族や多くの観客が見守る中、
2ラウンド行われた競技で2回とも大きな橋をかけることに成功し、
ほぼ満点を獲得したチーム「THK進架」がトップに立ち、「小学生ロボコン大賞」を受賞した。




会場では表彰式の前に、子どもたちに向けた特別コンテンツとしてHondaのエンジニア・福島のぞみによるトークセッションが開催された。福島は「世の中を良くしたい、困っている人の力になりたい」という想いから、Hondaがモビリティで培った技術・量産ノウハウを活かし「藻」を大量に育てる装置を開発。そこから生み出した藻を“Honda+夢+藻”という意味を込めて「Honda DREAMO(ホンダ ドリーモ)」と命名。トークでは子どもたちにもわかりやすいよう、人気アニメの話やスライドを使い、地球温暖化とタンパク質不足を中心とした食料問題を背景に、藻の特徴として太陽光や水、栄養となる窒素やリンなどの元素があれば、光合成によって二酸化炭素を吸収しながら細胞分裂により増殖し、炭水化物やタンパク質といった有価物を作ることや、炭水化物からは燃料のほか樹脂も生成でき、タンパク質は食品や化粧品、医薬品などの原料になることなどを解説した。また自身の藻への長年の情熱や、13年間に及ぶ研究開発の苦労とやりがいを語り、子どもたちへ「諦めずにチャレンジし続けることの大切さ」をメッセージとして伝えた。
総合得点の最も多いチームに贈られる小学生ロボコン大賞を勝ち取ったのは「THK進架」。
自作のオムニホイールを装着したり、一度に大量の土台を運べるものなど、
特徴の異なるロボット3台が協力し、2ラウンドともに最大の橋をつなげた点が高く評価された。
小回りが利く、土台の紙コップを効率よく運べるなど、
それぞれ個性的なロボットが評価されたのに加え、より大きな橋を架けようと3人が助け合い、
お互いの得意不得意の部分を補完し合うチームワークが高く評価され、受賞につながった。

上村 颯士(うえむら そうし)さん
Honda賞ありがとうございます。とにかく小回りが利くよう小型にし、アーム部分が首を振る機構を外に出して簡潔になるよう工夫しました。今後は苦手な漢字の勉強を克服し、将来は生活に役立つロボットをつくるエンジニアになりたいです。

吉沢 明(よしざわ あきら)さん
Hondaのシビックが大好きなので、受賞できて本当にうれしいです。アームを上下させるための糸を巻き上げる機構はかなり工夫したので、うまく動いてよかったです。将来の夢はまだ決めていませんが、来年もロボコンにチャレンジできたらいいなと思います。

梶原 太陽(かじはら たいよう)さん
受賞はもちろんですが、全国大会に出られてとてもうれしかったです。段ボールをギザギザにした歯車で箸を押し出す仕組みを頑張って考えました。将来はロボットエンジニアになって、多用途で役に立つ「すごいロボット」をつくりたいです。

株式会社本田技術研究所
村岡 敬介さん
今年のミッションは3人で協力してより大きな橋を架けることを目指すのが特徴で、ロボットの構造だけでなく、作戦やチームワークにどんな工夫が見られるかを楽しみにしていました。Honda賞を授与した「ゴールデンビッグブリッジ」チームは、自分のフィールドを越えて協力し、互いの不得意を補い合って大きな橋を完成させていました。その姿勢はHondaのものづくりの精神にも通じ、強く心を動かされたことが評価のポイントになりました。
今大会は新しい試みや工夫が随所に感じられ、子どもたちや来場者にとってより魅力的な場になっていたと思います。また、会場は距離感が近く、子どもたちの表情やロボットの動きがよく見える、とても臨場感のある場だなとも感じました。
これからロボコンを目指す皆さんには、アイデアを形にする楽しさを存分に味わってほしいと思います。「やってみたい気持ち」を大切に、失敗を恐れず挑戦を続けて、そのアイデアで世界をびっくりさせてほしいです。