Hondaが、かねてより熊本製作所敷地内に建設を進めてきた新二輪車工場がこのたび完成し、4月14日より生産を開始した。
今回完成した新二輪車工場は、「光・風・水」をキーワードとし、「人と地球に優しい工場」をコンセプトに、Hondaの最新鋭の高効率生産技術を採り入れ、世界の二輪車生産のマザー工場としての役割を担う。また、阿蘇山の麓に位置する工場として自然環境への影響の低減や職場環境の更なる改善を進め、ソーラーシステムの導入や自然光の採用など様々な観点から環境対応を行い、既存工場と比較しCO2排出量を20%削減した「グリーンファクトリー」である。
この新二輪車工場では、既存の設備を最大限活用するとともに、生産現場での発想を取り入れた自動昇降台車や重量物アシスト機などの生産設備・技術を新たに導入。生産工程での作業負荷を軽減し、より働きやすい環境を実現するとともに、生産の柔軟性も向上している。
今後は既存二輪車工場から生産ラインを順次移管し、2008年内には移管完了を予定しており、スーパーカブなどの排気量50ccの小型機種から、中・大型機種の生産を行う予定である。エンジン生産についても2009年中を目処に浜松製作所から移管していく。
熊本県菊池郡大津町大字平川1500
小型・中型・大型の二輪車、ATV
50万台/年(ATV含む)
約330億円(エンジン移管含む)
約64,000m2