Hondaと東風汽車公司の中国における四輪車生産・販売合弁会社、東風本田汽車(武漢)有限公司(以下 東風本田)は、2006年初までに年間生産能力を現在の3万台から12万台へと拡大する。年内にも拡張工事に着手する予定で、投資額は約28億元(約360億円*注1)、フル操業時の要員は約2,800名を予定している。
*注1 1元=約12.8円で換算
今回の能力拡大では、建屋面積を現在の3倍以上に拡張しながら、工場レイアウトを大幅に刷新、既存工程の設備増強に加えて新塗装工場、プレス工程、樹脂成型工程、エンジン部品加工工程を追加、さらに研究開発部門の機能も拡充するなど、年産12万台の生産能力に合わせた大規模な拡張工事が行われる。同工場は、この能力拡大を通して、高品質、高効率を追求する「生産体質改革」やヒトや環境にやさしい工場としての「グリーンファクトリー」などHonda生産拠点のグローバルスタンダードとなるコンセプトを一層推し進めて行く。
Hondaと東風汽車公司は、昨年7月に湖北省武漢市にある「武漢万通汽車有限公司」の出資構成および社名を変更して、新たな合弁会社として東風本田を設立、今年4月より、旧武漢万通汽車の設備に改修、増強を施した工場において「CR-V」の生産を開始した。既存工場は、溶接、塗装、エンジン組立、車体組立および完成車検査の各工程を備えており、年間生産能力は3万台となっている。
東風本田は今後、12万台体制の確立に合わせて、「シビック」を含む新たな機種を投入するなど、拡大する中国自動車市場のニーズに応えていく。
2003年7月
9,800万USドル
本田技研工業株式会社 40%、本田技研工業(中国)投資有限公司 10%、
東風汽車工業投資有限公司 50%
湖北省 武漢市 経済技術開発区
董事長 周文傑 総経理 尾﨑 満
約930名 (2006年 約2,800名)
2004年4月
CR-V (2006年 シビック投入予定)
3万台/年 (2006年 12万台/年)
37万m2(2006年 52万m2)
50,000m2(2006年 181,000m2)