光軸(こうじく)検査
光軸とは、ライトのことです。夜道をてらすヘッドライトの光る方向が基準の範囲内におさまっているかを検査し、ズレている場合は軸の位置を調整します。
機械では見きれない細部にも目を光らせる品質チェック
※本工場見学コンテンツ内の動画は再生速度を一部調整しています。
細部まで厳しく検査し、お客様にお届けします。
クルマがきちんと組み上がり、お客様に出荷できる状態になっているか、
見た目だけでなく、光軸(こうじく)検査や灯火(とうか)検査、
足廻り検査、テストコース走行など
600項目以上のきびしい検査を行います。
検査・出荷工程は以下の手順で進んで行きます。
車体によごれや傷がないか、ドアはきちんとあけたりしめたりできるかといった、
おもに外側の検査を行います。
光軸
光がレンズなどを通るときに中心となる点とレンズを通った後に集中する点(焦点:しょうてん)とを結んだ線のことです。焦点(しょうてん)は、黒い紙にレンズをかざして太陽の光を集めるとこげますが、その点のことをいいます。
灯火類
夜道を照らすヘッドライト(前照灯:ぜんしょうとう)、クルマの横はばを他のクルマや歩行者に知らせるスモールライト(車幅灯:しゃはばとう)、左右に進むときのウィンカー(点滅灯:てんめつとう)、バックするときに光るバックランプ(後退灯:こうたいとう)のほか、テールランプ(尾灯:びとう)、ブレーキランプ(制動灯:せいどうとう)、濃霧(のうむ)の時に使うフォグランプ(霧灯:むとう)など、さまざまな種類があります。
人がクルマに乗り込み、内装に汚れや傷がないか、組み付けがズレていないかといった検査を行います。
ホイールアライメント
クルマの車輪を整列させる設定のことです。ハンドル操作を滑らかにして、まっすぐ進むときやカーブを曲がる時の走行を安定させ、タイヤがすり減るのを軽減する役目を持っています
テストコース
製作所の敷地(しきち)に作られた実際の道路と同じ状態を再現したコースです。Hondaでは、直線やカーブはもちろんのこと、坂道やでこぼこ道、石が敷き詰められた石だたみ道などもあります。
マークされた箇所をチェックしていきます。
光軸(こうじく)検査
光軸とは、ライトのことです。夜道をてらすヘッドライトの光る方向が基準の範囲内におさまっているかを検査し、ズレている場合は軸の位置を調整します。
台上走行検査
ローラーの上に車を乗せて走らせ、しっかりスピードが出るか、スピードメーターは正確に表示されているかといった検査を行います。
灯火類点灯点滅(てんめつ)検査
操作(そうさ)に合わせて、きちんとウィンカーが点滅(てんめつ)するか、など実際のクルマの動きに必要な光の動きを検査します。
足廻り検査
クルマに設置された装置からオイルがもれていないか、また、エンジンの熱を下げるための冷却水がもれていないかを実際に車体の下から見て検査します。
合否判定(ごうひはんてい)
すべての検査を行った上で、出荷できるかどうかの判定を行います。検査に通らなかったクルマは担当の部門に戻され、修理を行った上で再検査されることになります。
クルマの下側も大事なチェック項目です。車体の下をチェックするときは、
人が立ったまま確認ができるよう、もぐりこめるような作りになっています。
それでも機械では見きれない箇所もありますので、最後は検査員が一人のドライバーとなり、
自分の目や運転したときの感覚といった職人技でチェックしていきます。
最近のクルマは電子部品も多く使われるようになっていますが、
それらのチェックは専用の機械が自動で行ってくれます。チェック箇所は500カ所にもなります。
キャリアカーというクルマを運ぶ専用のトラックにビッシリと積まれ製作所から出荷されていきます。
工場で製造したクルマは
お客さまの元に運ばれていきます。
キャリアカー
クルマを運搬(うんぱん)するためのトラックのことです。さまざまなタイプがありますが、Hondaでは軽自動車が7台積めるトラックを使用しています。積まれたクルマとクルマのすき間は10数センチしかないため運搬(うんぱん)中にクルマ同士がぶつからないよう、しっかりと固定できるようになっています。