2015年11月4日

NHTSAのタカタに対する同意命令について

 

 Hondaは本日、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)がタカタに対して発行した同意命令について、内容の確認を詳細に行っているところです。Hondaは、お客様のご要望を最優先に、リコール対象のタカタ製エアバッグインフレータをできるだけ早急に交換することに努めております。

 Hondaはタカタ製エアバッグインフレータに関する訴訟に関連し、数ヶ月に渡りタカタから提出された数百万ページにおよぶタカタの内部書類についての検証を行ってまいりました。この結果、タカタがエアバッグインフレータのテストデータを誤って伝える、または不適切な報告を行っていたと思われる情報を認識しました。Hondaは全てのお取引先様が常に誠実に行動されることを期待しており、タカタによるこのような行為に大変困惑しています。

 Hondaはこうしたタカタの内部書類からの発見を、NHTSAに対して適宜知らせてまいりました。

 硝酸アンモニウムのプロペラント用途の使用に関して、入手可能なデータによると、タカタ製エアバッグインフレータが異常展開に至る可能性は、実環境において長期間に渡り湿度と高温にさらされた結果高まることを示唆しており、こうした欠陥が認められたタカタ製エアバッグインフレータに関しては、全て現在リコール届出を実施しております。

 Hondaが現在使用しているタカタ製エアバッグインフレータの異常展開について、根本原因の究明は今も継続中であり、更なる対策の必要性が示される可能性もあります。もし調査の結果、Honda車に使用されているタカタ製エアバッグインフレータの安全面の欠陥が明らかになった場合には、必要な措置を行ってまいります。

NHTSAからタカタに対する同意命令への対応として、Hondaは下記の対策を実施いたします。

 

  • 全世界的に、新規開発中のHonda車には、タカタ製運転者席側・助手席側前突用エアバッグインフレータを今後搭載致しません。
  • 昨年より、Hondaは他のインフレータメーカーから、交換用インフレータの供給拡大に努めています。Hondaは他のお取引先からの供給の拡大を更に進め、将来的には、タカタ製以外の他のお取引先から供給されたインフレータのみでの交換が可能になる見込みです。
  • Hondaの要請により、タカタは第三者機関に、全てのタカタ製前席用エアバッグインフレータのテストデータ及びHondaに提供された関連情報の監査を委託しています。

 

Hondaはリコール対象車両を保有するお客様への交換用インフレータの十分な供給を確保し、リコール対象となっているインフレータの交換を続けてまいります。