Japan Mobility Show 2025 ブース

Hondaの哲学と未来を伝えるブースデザイン

人中心のデザイン哲学を空間に落としこむ

人とモビリティが調和する未来に向けて、歩みを進めているHonda。Japan Mobility Show 2025におけるHondaのブースは、単なる展示の場ではなく、我々が一貫して掲げてきた人中心の哲学と未来を、空間すべてに落とし込んだ場となっています。

こだわり抜いた空間でモデルに触れることで伝わる体験価値、そしてデザインが生む特別な緊張や高揚を重視する──今回のHondaブースは、そういったデザインチームの姿勢が空間全体に貫かれています。ブースに込めたこだわりを、照明から映像、素材まで、一つひとつ紐解いていきます。

Japan Mobility Show 2025 ブース
完成予定図
現場にて撮影したブースの様子
Japan Mobility Show 2025 Honda展示ブース

まず目を引くのが、全長約70メートルのスケールで、存在感を放つブース。ポイントは、広々とした空間全体を引き締めるモノトーンの統一感と、未来的な照明設計です。色や装飾などの空間要素はとことんそぎ落とし、差し色にコーポレートカラーである「Honda Red」を効かせることで、静かな品格と未来への可能性を表現。米国で開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2024」で発表した四輪EVブランド「Honda 0シリーズ」を皮切りに、ブランドとしての質の高さを空間全体で表現しました。

そこに並ぶのは、現在のHondaを象徴する多領域に及ぶモビリティ群。四輪、二輪、船外機、HondaJet、ロケットと、陸から海、空を超えて宇宙まで、領域に捉われず移動の可能性や操る喜びを追求しているのはHondaの大きな特徴と言えます。

展示モビリティ(一部)
展示モビリティ(一部)

展示モビリティへの乗り込みが可能

今回のJapan Mobility Showは「見る」だけでは終わらせません。前回はモデルの展示数が絞られ、乗り込んだりまたがったりできるモビリティを用意できませんでしたが、今回は30弱のモデルを用意し、多くが乗り込みなど可能に。四輪はPRELUDEとN-ONE e:への乗り込み、二輪はコンセプトモデルを除いたほとんどでまたがり体験を楽しんでいただけます。

何よりも重視しているのは「人との関係性」。来場者がふと立ち止まり、気になるモデルに触れて試しながら、未来へのワクワクが高まるようなブース設計を意識しました。

Japan Mobility Show 2025 ブース
Japan Mobility Show 2025 Honda展示ブース

電動化時代に向け、新たに歩き始めたHondaを象徴する電動四輪・電動二輪をメインステージに展示。HondaJet と、2025年6月17日にフライト実験を成功させたサステナブルロケットは、人通りが最も多いブースの入口付近に展示し、領域を問わないHondaのチャレンジスピリットを、一目で感じてもらえるようにしています。

Japan Mobility Show 2025 ブース

美術館のような静かな品格と、未来の可能性を表現

ブースを構成するマテリアルも緻密な計算がされ、外装や什器にも上質にみえるような素材を採用しています。照明は空間全体を均一に明るくするのではなく、各モデルに焦点を当てる配灯に。各モデルを美術館のコレクションのように魅せるために、ブラックアウトした空間に照明の演出のみでドラマチックに浮かび上がらせています。ステージには、艶感と映り込みがほどよいセミマットの素材と、シームレスな面発光照明を採用し、視覚のノイズを最小限に抑えてモデルの輪郭を美しく描き出しました。

Japan Mobility Show 2025 ブース設計
Japan Mobility Show 2025 ブース設計
Japan Mobility Show 2025 ブース

そういった上質で未来的な世界観に合わせて、新たに5本の映像コンテンツも作成。メインステージの巨大なLED以外にも、それぞれのモデルに縦型のモノリスモニターを設置し、我々が考える未来や哲学が映し出されます。通常時は各モデルの映像を流し、全体演出の際はすべてのモニターを連動させることで、空間に一貫性と高揚感をプラスしました。

詰め込み過ぎず、空間の余白を意図的に残すことで、来場者が自分のペースで関心を深め、読み解ける余地を設けています。こうした細部へのこだわりの積み重ねによって、Hondaの哲学を空間全体で表現しました。

Japan Mobility Show 2025 ブース設計

新Hマークを取り入れたアパレルや、数量限定ショッパーも

会場での未来的な体験を外へと持ち帰ってもらえる仕組みも用意。既存のHondaグッズに加えて、Japan Mobility Show 2025のために、Honda 0シリーズで採用している新Hマークを取り入れて制作したスタイリッシュなアパレルなどを展開しています。

Japan Mobility Show 2025 ブース設計
ショッパー
ショッパーは、従来の「Honda」ロゴVer.(右)とHonda 0シリーズに採用されている新たな「Honda」ロゴVer.(左)の2種類

ショッパーはブースカラーに合わせて外側を黒とグレーの2種類、内側を赤にすることで差し色を際立たせ、手に取った瞬間にHondaのブランディングが脳内再生されるようにするのが狙いです。

なお、新Hマークのついた商品の購入者には、新たな「Honda」ロゴVer.を数量限定で用意。これを持ち歩く人が会場にあふれることで、新たなHondaのイメージ周知につながると考えます。

ナイロンハーフスリーブTシャツ
Honda 0 ナイロンハーフスリーブ Tシャツ
ナイロンハーフスリーブTシャツ

新Hマークをあしらったアパレルやスタッフユニフォームは、洗練されたプロダクトを通じて会場で得た印象が日常にも拡張されていく試みです。

Japan Mobility Show 2025で、Hondaから未来へメッセージ

Japan Mobility Show 2025のHondaブースは、モビリティを展示する場を超え、Hondaから未来へのメッセージを発する舞台となります。空間全体でHondaの進化を肌で感じ、モビリティと人の新たな関係の想像が膨らむデザインを、ぜひ現場でご体験ください。

Japan Mobility Show 2025 ブース
Japan Mobility Show 2025 Honda展示ブース