第16回モンキーミーティングin多摩が開催されました
2024年4月28日、東京都あきる野市の東京サマーランドを会場に、モンキーファンの集い「第16回モンキーミーティングin多摩」がにぎやかに開催されました。このイベントは、モンキーを愛用するファンの集いとして2005年に第1回イベントを多摩テックで開催して以来、毎年開催されています。今年は参加台数492台、507名のファンが自慢の愛車を前に交流を深めていました。
会場内ではまずエンジンを停止して受付まで移動。モンキー125で来場したこの2人は、片道150㎞を走って来ました。
参加者自慢のモンキーシリーズが会場を埋め尽くします。
ホンダモーターサイクルジャパンの協力による、原付2種モデル試乗会が開催されました。モンキー125をはじめCT125・ハンターカブなど最新モデル4台が用意されました。
モンキー125グループによる参加。
初代モンキーZ50Mは今も元気です。
50年前のZ50Jで親子による参加。
モンキーRが揃ったシーンは圧巻。
モンキーミーティング恒例のバイクフォーラムは、毎回多彩なゲストによってモンキーの魅力や歴史などを紹介しています。今年は水素を燃料としたバイクを開発している井上ボーリング社代表の井上壮太郎氏がゲストとして登壇し、内燃機関の将来性について語りました。井上氏は、20年ほど前から究極のエコノミーエンジンとして、既存の2ストロークエンジン改良して水素で走らせる技術に挑戦し、改良を続けています。「地球の温暖化を食い止めるためには、EVや燃料電池にも頑張ってもらいたいが、水素の可能性は広がっているので挑戦はとても楽しみ」と力説していました。
井上氏自らライダーとなり、水素エンジンバイクでデモンストレーション走行しました。
特別賞や参加者で選ぶ人気投票もモンキーミーティングの恒例イベントです。
最遠参加賞は北海道から参加したオーナーに贈られました。
レディース賞の表彰もありました。
最年長賞を獲得したオーナーは、モンキーのルーツであるZ100にCZ100、Z50Mという希少な3台でエントリー。まさにモンキーコレクターです。
参加者による人気投票の表彰では、アイデアを駆使して仕上げた自慢の愛車を前に、それぞれの特徴を語っていました。
モンキーミーティングは、2018年に新登場したモンキー125によって、ツーリングを兼ねて参加するファンが多くなっています。60年以上前のモンキーから、最新の125までバラエティに富んだミーティングは、見ていても飽きない魅力がありました。
モンキーミーティングが東京サマーランドで開催されるまで
モンキー(Z100)は、1961年に東京都南多摩郡日野町(現 日野市)に開業したモータースポーツ施設と遊園地が併設されたレジャーランド多摩テックの遊戯物として誕生しました。
1961年当時の多摩テックとモンキー(Z100)
多摩テックは、Hondaのエンジンを搭載したさまざまな乗り物を自ら操縦することで、モビリティの楽しさを体験できる施設として親しまれ、モンキーの生まれ故郷でもありました。そのような背景もあり、2005年にモンキーファンの集いである「モンキーミーティング」が多摩テックでスタートしたのです。
2006年 第2回モンキーミーティング
トークステージでは、モンキーと多摩テックの歴史などを紹介。写真は2006年のモンキーミーティングで登壇した元レーシングドライバー・ライダーの高橋国光氏と長谷見昌弘氏。お二人は多摩テックとモンキーのファンでもありました。
2006年当時の多摩テック正面入口
長く愛されてきた多摩テックですが、2009年9月をもって閉園となりました。しかしモンキーファンからの強い要望があり、モンキーミーティング運営事務局の有志による新たな会場の検討がなされました。同じ多摩地域で人気の高いレジャー施設の東京サマーランドは、多摩テックと同じくモータースポーツ施設からスタートした歴史があります。そのような縁もあり、2010年からは東京サマーランドを会場に開催されているのです。