CB Stories

2005CB1300 SUPER BOL D’OR サイドストーリー

BOL D’OR(ボルドール)の
ネーミングヒストリー

BOL D’OR(ボルドール)のネーミングヒストリー

レースから誕生した秘話

BOL D’ORというネーミングのルーツは、Hondaが1976年から4連覇を果たしたボルドール24時間耐久レースにあります。
Hondaは、レーシングイメージの向上と、1967年以降休止していたロードレース世界選手権に復帰するための準備として、1976年にヨーロッパ選手権耐久ロードレースに挑戦しました。
耐久レース出場のため、ドリーム CB750 FOURの4ストローク・OHC・4気筒エンジンをベースに、DOHC・4バルブ化したRCB1000を開発。このマシンによって、デビューイヤーでありながらメーカーおよびライダーチャンピオンを獲得したのです。
中でも、フランスで行われるボルドール24時間耐久レースでの勝利は、大きな目標でした。ボルドールは”黄金の盃”を意味し、レースの歴史も長く、高い人気を誇る耐久ロードレース。最高峰と呼ぶにふさわしいものでした。
Hondaの耐久レースマシンは、1976年から1979年までのボルドール24時間耐久レースで、史上初の4連覇を達成しました。また、ヨーロッパ選手権耐久ロードレースにおいては、4年連続でメーカーおよびライダーチャンピオンを獲得するなど、Hondaのレーシングイメージは大きく向上していきました。

【1976年から1979年までのボルドール24時間耐久レースシーン】

1976年 ジャン・クロード・シュマラン選手

1976年 ジャン・クロード・シュマラン選手

1977年の表彰式

1977年の表彰式

1978年 スタート

1978年 スタート

1979年 クリスチャン・レオン選手

1979年 クリスチャン・レオン選手

このように、Hondaにとってボルドールは特別なレースでした。
RCB1000で培ったテクノロジーは、1979年のCB900Fに反映されました。カタログではその関係性を紹介しています。

1979年 CB900Fのカタログから

1979年 CB900Fのカタログから

CB900Fが、瞬く間に欧州のスポーツバイクファンを魅了するなか、1980年には、BOL D’ORのエンブレムをあしらったCB900Fが新たに誕生しました。
ボルドール24時間耐久レースで3連覇したRCB1000の技術が投入されたCB900F。栄光の証である” BOL D’OR(黄金の盃)”の名を冠することで、ファンと喜びを共有したのです。

1980年 CB900F BOL D’OR 欧州仕様車

1980年 CB900F BOL D’OR 欧州仕様車

1981年 CB900F2 BOL D’OR 欧州仕様車

1981年 CB900F2 BOL D’OR 欧州仕様車

CB1300 SUPER BOL D’ORの登場

日本では、1981年の鈴鹿8時間耐久ロードレースの優勝記念モデルとして、CB750F BOL D’OR 2を限定販売しました。さらに、CB900F2 BOL D’ORをベースとしたフルカウルも用意されており、これは標準装備ではなく、ディーラーオプションとして提供されました。

1981年 CB750F BOL D’OR 2のカタログ

1981年 CB750F BOL D’OR 2のカタログ

そして、1985年10月にCBX750F BOL D’ORを限定販売しました。
新世代の空冷4ストローク・DOHC・4バルブ直列4気筒エンジンを搭載し、エアロダイナミクスに優れたフルカウルを装備したスポーツツアラーでした。

1985年10月 CBX750F BOL D’OR

1985年10月 CBX750F BOL D’OR

カウルのエンブレム

カウルのエンブレム

CBX750F BOL D’ORの発売から20年の2005年、SUPER BOL D’ORの名を採用した新たな大型スポーツツアラーとして、満を持してCB1300 SUPER BOL D’ORが登場したのです。

こうして、CB1300 SUPER BOL D’ORは、Hondaが耐久レースを通じて追い求めた、耐久・信頼性や操縦安定性を多くのライダーに提供するモデルとして誕生しました。

2005年 CB1300 SUPER BOL D’OR

2005年 CB1300 SUPER BOL D’OR