CB Stories

2005CB1300 SUPER BOL D’OR

高速道路を快適にタンデムランするための
スーパーボルドール

高速道路を快適にタンデムランするためのスーパーボルドール

タンデムランまでの道のり

2005年2月、CB1300 SUPER BOL D’OR(スーパーボルドール)を発売しました。
2003年にフルモデルチェンジしたCB1300 SUPER FOURをベースに、新たにハーフカウルを装着しました。ハーフカウルの採用によって、走行時の風圧を低減し、長距離を快適にライディングできる仕様としました。
また、ハーフカウルには小物の収納スペースを設けるなど、利便性も高めました。

このCB1300 SUPER BOL D’ORの開発は、日本における高速道路や自動車専用道路での二輪車二人乗り解禁を念頭において進められました。
日本では、1960年代に開通したばかりの高速道路で二輪車の二人乗りによる事故が発生したことから、高速道路において二輪車の二人乗りが40年以上にわたり禁止されていました。
一方、グローバル化の進展により、この日本特有の規制を撤廃しようという動きもありました。日本自動車工業会をはじめ、二輪車の関係団体や海外二輪メーカーは、粘り強く世論を形成しながら、行政機関との交渉を進めてきました。
このような取組みにより、道路交通法が改正され、ついに2005年4月1日に解禁となりました。

改正以降、高速道路や自動車専用道路においては、運転者が大型二輪免許証や普通二輪免許証が交付されてから3年以上、年齢は20歳以上などの条件を満たせば、二人乗りができるようになり、二輪車の利用環境の改善につながりました。

この利用環境の変化に合わせタイミングよく市場に投入された大型スポーツツアラーが、CB1300 SUPER BOL D’ORだったのです。

2005年2月 CB1300 SUPER BOL D’OR
2005年2月 CB1300 SUPER BOL D’OR

2005年2月 CB1300 SUPER BOL D’OR

CB1300シリーズは、SUPER FOURとSUPER BOL D’ORの2車種のラインナップにより、ユーザーの選択肢を広げました。

左から、CB1300 SUPER FOUR、CB1300 SUPER BOL D’OR

左から、CB1300 SUPER FOUR、CB1300 SUPER BOL D’OR

快適かつ安定したライディングへ

ハーフカウルの採用にあたっては、快適性と操縦安定性を両立させるために、形状や機能を徹底的に議論し、風洞テストや実走行テストを繰り返しました。
その結果、車両重量はベースのSUPER FOURに対して6kgの増加に抑えることに成功。

ヘッドライト左右のスリットから連なるエアダクトにより、ハーフカウル内外の空気の流れをマネージメントすることで、高速巡行時の直進安定性を向上させています。

ヘッドライト左右のスリットから連なるエアダクトにより、ハーフカウル内外の空気の流れをマネージメントすることで、高速巡行時の直進安定性を向上させています。

ハーフカウルの左右には収納スペースを設け、使い勝手を高めています。

ハーフカウルの左右には収納スペースを設け、使い勝手を高めています。

こうして誕生したCB1300 SUPER BOL D’ORは、市街地走行からツーリング、そして高速道路を利用したタンデムでのツーリングまで、幅広いライディングの楽しさを提供しました。
2005年に誕生以降、その後20年間にわたり多くのスポーツバイクファンに支持されるロングセラーモデルとなりました。

BOL D’ORのネーミングヒストリー

BOL D’ORという名前は、ボルドール24時間耐久レースで1976年から4連覇を達成したHondaのRCB1000に由来します。Hondaはこのレースを通じてレーシングイメージを高め、後のCB900FやCBX750F BOL D’ORなどにその技術と栄光を継承しました。

1976年 ジャン・クロード・シュマラン選手

1976年 ジャン・クロード・シュマラン選手

1977年の表彰式

1977年の表彰式

BOL D‘ORのネーミングヒストリーについて
詳しくは2005 CB1300 SUPER BOL D’OR番外編へ