CB Stories
1968ドリームCB250/350
ドリームCB72スーパースポーツに続く
新世代の250ccロードスポーツ

1960年に登場した250ccのドリームCB72スーパースポーツは、力強い出力特性によって、レースからツーリングまで幅広い用途でファンを拡大しました。そんな中、他社の2ストローク250ccモデルは一段と性能の向上を図るなど、CB72を脅かす存在になりつつありました。より高性能で先進性のある新型のロードスポーツが求められたのです。
1968年に誕生したドリームCB250は、新設計のエンジンとフレームにより、CB72を超える総合性能を実現。エンジンは、前傾タイプから直立タイプに変更し、シリンダーボア(内径)を拡大しショートストローク化を図りました。最高出力は、CB72に比べて6PS高い30PSを10500回転という高回転で発揮。フレームは、CB72のバックボーンタイプから、剛性の高いセミダブルクレードルタイプに一新し、車両重量は4kgの軽量化を実現しました。
新たに採用されたメガホンタイプのマフラーは、その美しさから多くのスポーツファンを魅了したことで、その後のHondaロードスポーツモデルに多く採用されるきっかけになりました。
発売と同時にCB250をベースにした350ccのドリームCB350もラインナップし、ロードスポーツモデルの拡充を図りました。

1968年のカタログ
ドリームCB250、ドリームCB350は基本的には同じスタイリングと装備
外観上の主な違いは、サイドカバーのエンブレム(250、350)