CB Stories
Hondaのロードスポーツモデルで最も長い歴史を誇る“CB”ブランド
Hondaのロードスポーツモデルで最も長い歴史を誇る“CB”ブランドは、1959年に誕生した「ベンリイCB92 スーパースポーツ」によって始まりました。
このCBは、Hondaの先進技術を注ぎ込んだ高性能なスーパースポーツモデルとして開発されました。
エンジンは、空冷4ストロークOHC 2気筒124ccをバックボーンフレームに搭載。
同年6月に世界で最も過酷なロードレースと言われた”マン島T.T.レース”に初出場したワークスマシン「RC142」と同じボア(44.0mm)とストローク(41.0mm)を採用。
15PSの最高出力を、高回転の1万500回転で発揮する、まさしくスーパースポーツの最先端をいくマシンとして発売されました。
CBのネーミングについては諸説ありますが、CはMOTOR CYCLEから、Bは”for CLUB MAN RACER”の意味として伝えられています。
ベンリイCB92 スーパースポーツが発売された直後の8月に浅間山麓の専用コースで開催された、アマチュアライダーの祭典第2回全日本モーターサイクルクラブマンレースの125ccクラスにおいて、北野元(きたの もと)選手が駆るCB92が見事に優勝。
北野選手は、ワークスライダーも出場する併催の第3回全日本オートバイ耐久ロードレースに招待され、見事にCB92を優勝に導きポテンシャルの高さを証明したのです。
スーパースポーツマシンとして誕生したCBは、スポーツ走行からツーリングまで幅広い用途で楽しむことができるスタンダード・ロードスポーツとして、世界中のモーターサイクリストに支持されています。
60年以上に渡って、走る喜びや所有することの誇りを目指し開発してきたCBシリーズの魅力を紹介してまいります。

初めて“CB”の名を冠した量産スーパースポーツモデル「Benly CB92 Super Sports」

浅間火山レース

1959年、マン島T.T.レースのコース下見と練習用に日本から送られたベンリイCB92スーパースポーツ。(左)谷口尚己選手、(右)ビル・ハント選手