ASIMOの活躍
ニューヨーク証券取引所の取引開始ベルを鳴らす
ニューヨーク
2002年12月14日(木)
ASIMOが、Hondaのニューヨーク証券取引所(NYSE:New York Stock Exchange)上場25周年を記念して、
2月14日午前9時30分(現地時間)のNYSE開場を告げるベルを鳴らしました。
人間以外がNYSE取引開始のベルを鳴らしたのはこれが初めての事となりました。
それでは、この日行われましたASIMOのデモンストレーションの模様をご紹介していきましょう!
▌初めての海外出張
日本全国あちこちでデモンストレーションを行ってきたASIMOですが、CM撮影以外では初めての海外出張です。しかもニューヨーク証券取引所(NYSE)の開場を告げるベルを鳴らすという大役です。大勢の人が見守る中、ASIMOは、NYSEを一望する高い壇上への階段を危なげなく昇り、開場を告げるベルを長々と鳴らしました。その後、ASIMO初の海外出張に付き添った吉野浩行Honda社長と共に、会場に手を振って挨拶、拍手喝采で迎えられました。
↑会場に手を振って挨拶
↑大役を果たしました
↑握手でご挨拶
↑報道陣の前でポーズ
Hondaはかねてより基礎技術研究の一環として、人に役立ち、社会の中で利用できることを目指した自律歩行人間型ロボットの開発に取り組んできました。1986年に研究開発を開始し、1996年にプロトタイプP2、1997年にP3、そしてP3をさらに進化、発展させたASIMOを2000年11月に発表しました。ASIMOは、親しみやすさと、人間の生活空間での作業性を両立できるサイズ(全高120cm)としながら、身近にある階段や斜面での移動を行うなど、人間の歩き方にさらに近づいた自然でスムーズな歩行を実現しています。

またASIMOは、ユーザー・ニーズに合わせて専用動作や案内説明のコンテンツを付与することも可能となっており、今年初めより企業や博物館などへ向けたレンタルが開始され、さらに2月からは、Hondaの青山本社での受付業務にも携わり始めました。

Hondaは1977年2月11日、日本の自動車メーカーとしては初めて同取引所に上場し、それまで店頭市場で公開されていた同社の米国株式であるADR(American Depositary Receipt:米国預託証券)の取引を開始しました。現在Hondaは世界5ヶ国(日本、米国、英国、スイス、フランス)の主要証券取引所に上場しています。