Hondaは、燃費向上に大きく寄与する独自のハイブリッドシステム「Honda IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システム」をさらに高効率化させた「新Honda IMAシステム」を搭載した新型車「シビック ハイブリッド」(市販予定車)を、10月26日から幕張メッセで一般公開される第35回東京モーターショーに参考出品する。
シビック ハイブリッドは、5人乗り量産ガソリン車として世界最高の超低燃費29.5km/L※1を達成するとともに上質な乗り味を実現。さらにベースモデルであるシビック フェリオの高いパッケージング技術を採用することで、実用性を十分に備えた上級セダンとして仕上がっている。
最新の1.3L i-DSIエンジン※2は、燃焼特性を活かしてリーンバーン(希薄燃焼)化した上で、可変バルブ制御技術であるVTECを、減速時の電気エネルギー回生に大きく寄与する気筒休止VTECシステムとして採用した。
そして、性能向上を図ったアシストモーター、高効率化したパワーコントロールユニット(PCU)、無段変速オートマチックトランスミッション「ホンダマルチマチックS」の組み合わせにより超低燃費を達成するとともに、高いドライバビリティーと、さらに国土交通省「超-低排出ガス」認定レベルのクリーン性能も実現している。なお、新型車シビック ハイブリッドは本年12月中旬の発売を予定している。
新Honda IMAシステムは、エンジンを主動力とし、必要に応じてモーターがアシストする、量産ガソリン車で世界最高燃費を誇るインサイトに搭載された、従来のIMAシステムの設計思想に基づき、さらに高効率化を図ったものである。
エンジンの負荷が大きい加速時などはアシストモーターが大きなトルクを発生。エンジン燃料消費を低減しながら、パワフルな加速を可能にしている。一方、エンジンの負荷が小さいクルーズ走行時などは、モーターによるアシストを休止。最新の1.3L i-DSIエンジンにより、世界最高水準の低燃費を実現している。
減速時には、モーターが減速エネルギーを電力として回生。さらに新開発の気筒休止VTECシステムの採用により、エンジン抵抗を抑え、これまでの課題であった減速時の電力の回生効率を大幅に向上している。
さらに信号などでの停車時には、エンジンを自動的に停止。アクセルを踏めば違和感なく再びエンジンを始動させるオートアイドルストップシステムの採用により、低燃費とクリーン化に寄与している。
新Honda IMAシステムの採用により、低速域から高速域まで上質で安定した走り味を実現。
「スマート・エアロダイナミック」をテーマにデザインを展開。存在感のある力強さと空力性能を両立し、先進性を感じさせるスタイルとした。
軽量・コンパクト化、高効率化したPCUとバッテリーをインテリジェントパワーユニット(IPU)として統合。リア席裏への収納を可能にするとともに、グローバル・コンパクトプラットフォームの採用により、低床でフラットなフロアも実現。さらにシート表皮をはじめとする内装の質感の向上、デジタルとアナログの表示を融合させ、先進性とスポーティさを強調するデジタルコンビメーターの採用などにより、上質、先進さを感じる快適な居住空間を創出している
新Honda IMAシステムによる超低燃費に加え、排出ガス中の大気汚染物質(HC、NOx)を大幅に低減。平成12年度排出ガス規制値の1/4以下※まで低減する、国土交通省「超-低排出ガス」認定レベルを達成するクリーン性能を実現している。
※社内達成値
無段変速オートマチック「ホンダマルチマチックS」
フロントトーコントロールリンクストラットサスペンション
リアリアクティブリンクダブルウィッシュボーンサスペンション
エンジン 63kW[86PS]/5,700rpm
モーター 10kW/4,000rpm
エンジン 119N・m[12.1kg・m]/3,300rpm
モーター 49N・m/1,000rpm
29.5km/L(5人乗り量産ガソリン車として世界最高、10・15モード、社内達成値)
185/70R14
185/70R14 |
鈴鹿製作所
2001年12月中旬を予定
日本、米国